関西圏の全法科大学院の特徴(学費、定員etc)とおすすめポイント【国公立編】

『関西圏の国公立の法科大学院の基本情報について知りたい』

『関西圏の国公立の法科大学院の特徴について知りたい』

『関西圏の国公立の法科大学院のおすすめポイントについて知りたい』

かもっち

今回は「関西にある4つの国公立大学の法科大学院」がテーマだ!

基本情報と特徴、おすすめポイントについてまとめたぞ!

あひるっぺ

いずれの法科大学院(ロースクール)も、確か関西では名門のロースクールですね!

でも正直、違いが分からない…。

かもっち

それぞれの法科大学院で、教育内容やカリキュラム上の強み、教育の質や環境で特徴があるんだ!

ぜひ参考にしてください。

関西圏には4つの国公立大学にロースクールがあります。

【関西圏のロースクールがある国公立大学】
・京都大学
・大阪大学
・神戸大学
・大阪公立大学

本記事では、4国公立大学の基本情報と特徴、おすすめポイントについて解説していきます。

法書ログでは、関西圏の法科大学院の司法試験合格率ランキングも公開しています。こちらも合わせて確認してみてください。

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かもっち

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あひるっぺ

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目次

関西圏の法科大学院(国公立)

関西圏の法科大学院(国公立)の一覧です。

関西の法科大学院一覧

関西圏の法科大学院(国公立)の4つの法科大学院の詳細は以下です。

区分大学院名研究科名専攻名学位名称入学定員位置開設年度
国立京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻法務博士(専門職)160人京都府2004年度
国立大阪大学大学院高等司法研究科法務専攻法務博士(専門職)80人大阪府2004年度
国立神戸大学大学院法学研究科実務法律専攻法務博士(専門職)80人兵庫県2004年度
公立大阪公立大学大学院法学研究科法曹養成専攻法務博士(専門職)30人大阪府2022年度
あひるっぺ

どの大学も有名だ!「京阪神」とよくまとめられる国立大学だね。

あれ?「大阪公立大学」って2022年に開設したところなんですか?

かもっち

「大阪公立大学」は、「大阪府立大学」と「大阪市立大学」の2大学が統合されてできた大学だ。

全く新しい大学というよりも、昔からある大学が統合したということだから、歴史はあるんだよ。

統合によって、規模は大きくなり、学生全体の生徒数もかなり増え、大きな公立大学になったらしいね。

関西圏の法科大学院の立地

かもっち

参考に地図でそれぞれの法科大学院の場所を調べてみたぞ!

法科大学院を選ぶ中で、「立地」は意外と大切な要素なんだ。「その場所に毎日通うことを想像できるか…?」という視点で見てみると良いぞ。

神戸、大阪、京都といっても意外と広いから思ってたところと違う場所にあったと思う人もいるかもしれないから気を付けてくれ!

あひるっぺ

関西の国公立の大学はすべて行ったことあるんだけど、ざっくりとした場所のイメージはこんな感じが強かったよ!(本当にざっくりとしたイメージ)
京都大学=鴨川の近く
大阪大学=万博公園や伊丹空港の近く(梅田からは離れている)
神戸大学=六甲山のふもと
大阪公立大学=大阪の南側にある閑静な住宅街の中

京都大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

ここからは、京都大学法科大学院の基本情報を説明した後、特徴とおすすめポイントについて説明します。

京都大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

京都大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員160人(法学未修者枠:35人程度、法学既修者枠:125人程度)
収容定員480人
在籍者数356人(2023年4月1日現在)

参考:京都大学法科大学院「概要

入学料・授業料

京都大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円
年間授業料80万4,000円

参考:京都大学法科大学院「概要

所在地

京都大学法科大学院の所在地は、京都市左京区吉田本町です。京阪本線・出町柳から徒歩で15分移動すると、到着します。

京都大学法科大学院の特徴

京都大学法科大学院の特徴は、次の3つです。

【京都大学法科大学院の特徴】
特徴①:討議・対話を重視した少人数教育
特徴②:実務選択科目が選択必修
特徴③:リサーチ・ペーパー科目がある

教育内容やカリキュラム上の特徴について解説します。ぜひ参考にしてください。

特徴①:討議・対話を重視した少人数教育

京都大学法科大学院は、高度な批判的思考能力や法的な対話能力の習得を促すため、討議・対話を重視した少人数教育を施しています。

特に、基礎科目や基幹科目といった必修科目は、クラス制による少人数授業となっています。

特徴②:実務選択科目が選択必修

京都大学法科大学院は、理論と実務の架け橋の上に高度な知見を獲得できるよう、実務選択科目が2単位以上選択必修となっています。

2023年の授業科目表によれば、実務選択科目は、31科目です。31科目の中には、弁護士事務所で実践的活動を積むエクスターンシップや、民事第一審手続を模擬法廷教室で実演する民事模擬裁判などがあります。

特徴③:リサーチ・ペーパー科目がある

京都大学法科大学院は、創造的な知的探究心を深めることを目的に、リサーチ・ペーパー科目が設けられています。

リサーチ・ペーパーとは、基礎科目の積み上げによって、習得した学問分野をもとに、自ら提起する問題に対して解決策を提示するものです。京都大学法科大学院では、選択科目ⅠとⅡのうち、指定された科目で、リサーチ・ペーパーを作成できます。

京都大学法科大学院のおすすめポイント

京都大学法科大学院のおすすめポイントは、次の3つです。

【京都大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:優れた司法試験の合格実績
おすすめポイント②:研究者・実務家教員の連携によるサポート
おすすめポイント③:充実した学習環境

教育の質や環境についてのおすすめポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。

おすすめポイント①:優れた司法試験の合格実績

京都大学法科大学院は、司法試験の合格実績で、全国随一の結果を残しています。直近5年の司法試験の合格率は、次の通りです。

受験者(人)合格者(人)合格率全国順位
2022年17511968.00%1
2021年18513461.62%2
2020年18510757.84%4
2019年20112662.69%1
2018年21612859.26%3

参考:京都大学法科大学院「司法試験合格実績

おすすめポイント②:研究者・実務家教員の連携によるサポート

京都大学法科大学院は、研究者・実務家教員が連携を図りながら、質の高い教育を展開しています。

例えば、実務家教員には、現役の大阪地方裁判所判事・大阪簡易裁判所判事を務める恒光直樹特別教授ら11人がいる一方、民法学の研究で有名な山本敬三教授をはじめ、そうそうたる研究者教員がそろっています。京都大学法科大学院では、これらの優れた実務家教員、研究者教員から高度な法学教育を受けられます。

おすすめポイント③:充実した学習環境

京都大学法科大学院は、教育環境が充実しています。

その代表例とされるのが、法科大学院棟の1階と2階に計486席を設けた計3室の自習室です。また、1階の自習室の地下には開架式の書庫があり、学習に必要な書籍や雑誌がそろっています。

このほか、法学大学院棟には個人用ロッカーが設置され、学生全員が利用可能です。

京都大学法科大学院の学校周りの雰囲気

大学の比較的近くに京都の中心地がある

京都大学は比較的京都の中心地に近い場所にあります。この点は一人暮らしをする方にとって非常に魅力的なポイントではないでしょうか?

京都は四条付近が栄えています。京都大学からはバスや電車で簡単にアクセス可能です。京都の市内には大学がいくつもあることから、様々な場所でおしゃれなカフェやご飯屋さんを見つけることもできます。

勉強で疲れた時に、仲間とパーッと楽しむときも、一人で買い物を楽しむときもとてもアクセスが良いです。有名な美術館も近くにあり、アートまで楽しめる街です。

徒歩で行くと、吉田キャンパスから四条の移動で約1時間かかりますが、鴨川沿いは整備されているので、散歩にも最適です。

よく他の大学であるのは、大学から電車で数十分移動しなければ、栄えた街に出ることができないということです。人によって感覚は違うかもしれませんが、他の大学とは違うポイントです。

大阪大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

ここからは、大阪大学法科大学院の基本情報を説明した後、特徴とおすすめポイントについて説明します。

大阪大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

京都大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員80人(法学未修者コース:25人程度、法学既修者コース:55人程度)
収容定員185人(法学未修学者コース:75人、法学既修者コース:110人)
在籍者数209人(2023年5月1日現在)

参考:大阪大学法科大学院「学生数(1)収容定員・在籍者数」「大阪大学大学院高等司法研究科(法科大学院) 学生募集要項

入学料・授業料

大阪大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円
年間授業料80万4,000円

参考:大阪大学「授業料・入学料

所在地

大阪大学法科大学院の所在地は、大阪府豊中市兼山町です。阪急電鉄宝塚線「石橋阪大前駅」から南東へ徒歩で15分移動すると、到着します。

大阪大学法科大学院の特徴

大阪大学法科大学院の特徴は、次の3つです。

【大阪大学法科大学院の特徴】
特徴①:双方向・対話的な少人数教育
特徴②:徹底した基礎教育
特徴③:在学中受験に対応したカリキュラムがある

教育内容やカリキュラム上の特徴について解説します。ぜひ参考にしてください。

特徴①:双方向・対話的な少人数教育

大阪大学法科大学院は、主要な授業科目で、1クラス40人程度の少人数教育を展開しています。

少人数教育により、対話的な「考え抜く授業」へ積極的に参加できるとともに、実務で必要とされる柔軟な思考力を鍛錬可能です。

特徴②:徹底した基礎教育

大阪大学法科大学院は、徹底した基礎科目の教育を展開しています。

例えば、公法系、民事系、刑事系の法律基礎科目で、基礎→応用→発展と着実に知識と能力を積み上げられる段階的履修モデルを提供。高度な法的知識・能力を培えるカリキュラムとしています。

充実した基礎科目のカリキュラムにより、法学未修者でも、司法試験に対応する十分な知識・能力を取得可能です。

特徴③:在学中受験に対応したカリキュラムがある

大阪大学法科大学院は、司法試験の在学中受験に対応したカリキュラムが整備されています。

このため、司法試験の受験資格を得る上で必要な単位が、司法試験受験年の3月31日までに取得可能です。

・法律基本科目の基礎科目:30単位以上
・法律基本科目の応用科目:18単位以上
・選択科目:4単位以上

また、3年次配当であった一部科目については、2年次でも受講できるよう、配当年次を拡大し、在学中受験に対応できる体制を整えています。

大阪大学法科大学院のおすすめポイント

大阪大学法科大学院のおすすめポイントは次の3つです。

【大阪大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:充実の教育スタッフ
おすすめポイント②:ビジネスロイヤーの育成に強い
おすすめポイント③:修了後もサポートを受けられる

教育の質や環境についてのおすすめポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。

おすすめポイント①:充実の教育スタッフ

大阪大学法科大学院は、専任教員23人を配置するなど、充実した教育体制を整備しています。

専任教員23人のうち、4人は、現役の弁護士や大阪地方裁判所判事など、実務家教員です。

大阪大学法科大学院に在籍する教育・研究スタッフは、専任教員だけではありません。法学研究科・国際公共政策研究科に在籍する兼任教員からも、最新の実務・研究に関わる教育を受けられます。

おすすめポイント②:ビジネスロイヤーの育成に強い

大阪大学法科大学院は、ビジネスロイヤーの育成に強みを持っています。

ビジネスロイヤーとは、企業との顧問契約を結び、企業の活動を支える弁護士です。大阪大学法科大学院は、ビジネスロイヤーを育成するため、知的財産権・企業財務・経営支援の3つのプログラムを提供しています。

おすすめポイント③:修了後もサポートを受けられる

大阪大学法科大学院は、臨床法実務教育拠点「智適塾」を通じて、大学院の修了生をサポートしています。

智適塾は、総合的知的財産教育事業の一環として、2013年5月に大阪大学中之島センターに開設された教育拠点です。現役の弁護士が在籍する智適塾は、大阪大学法科大学院出身の新人弁護士に対し、外部協力弁護士などの事務所での弁護士実務全般のOJT(職場内訓練)を提供しています。

神戸大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

ここからは、神戸大学法科大学院の基本情報を説明した後、特徴とおすすめポイントについて説明します。

神戸大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

神戸大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員80人(法学未修者コース:20人程度、法学既修者コース:60人程度)
収容定員240人
在籍者数157人(2023年5月1日現在)

参考:神戸大学法科大学院「2024年度学生募集要項」「入学者・収容定員・在籍者数

入学料・授業料

神戸大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円
年間授業料80万4,000円

参考:神戸大学「入学料・授業料等について

所在地

神戸大学法科大学院の所在地は、神戸市灘区六甲台町です。最寄り駅からアクセスする方法は複数ありますが、神戸市バス36系統に乗り、神戸正門前バス停で下車するルートが最も便利となっています。

神戸大学法科大学院の特徴

神戸大学法科大学院の特徴は、次の3つです。

【神戸大学法科大学院の特徴】
特徴①:職業法曹の養成に特化している
特徴②:実定法の研究者養成に強い
特徴③:グローバル・ビジネスローについて学ぶカリキュラムがある

教育内容やカリキュラム上の特徴について解説します。ぜひ参考にしてください。

特徴①:職業法曹の養成に特化している

神戸大学法科大学院は、社会の高度技術化や市場化が進む社会情勢に鑑み、職業法曹の養成に特化しています。

その一環として、企業法務部門の実態を伝える「ワークショップ企業内法務」を開講。企業の法務部門の現役担当者を講師に招き、企業内法務の基本的事項や事件・案件の体験談などをテーマにした連続講義を展開しています。

特徴②:実定法の研究者養成に強い

神戸大学法科大学院は、法曹教育の担い手を育てるため、実定法の研究者養成を強みとしています。

実定法とは、慣習や立法、判例など、人間の行為によって作り出され、特定の社会で実効性を持つ法律です。神戸大学法科大学院は、この実定法分野の教育を充実させるため、憲法や民法といった基本科目だけでなく、知的財産法や経済法などの先端応用科目に至るまで、あらゆる法分野に精通した教員をそろえています。

特徴③:グローバル・ビジネスローについて学ぶカリキュラムがある

神戸大学法科大学院は、修了したOB・OGが世界で活躍するよう、グローバル・ビジネスローについて学ぶカリキュラムを設けています。

具体的には、「英米法」や「ヨーロッパ法」、「アジア法」といった外国法を学ぶ授業を7科目開講。外国と商取引する際に必要な外国法について学べるカリキュラムを提供しています。

このほか、国内外のビジネス界で、英語で法律実務・ビジネス実務に従事する能力を身につけられるグローバル異分野共創プログラム(KIMAP in Global Business Law)を前期課程で提供しています。

神戸大学法科大学院のおすすめポイント

神戸大学法科大学院のおすすめポイントは、次の3つです。

【神戸大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:法学未修者教育が充実している
おすすめポイント②:海外エクスターンシップがある
おすすめポイント③:OB・OGによるバックアップがある

教育の質や環境についてのおすすめポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。

おすすめポイント①:法学未修者教育が充実している

神戸大学法科大学院は、法学未修者教育が充実しています。

例えば、法学未修者向けには、2015年度から「未修者スタートアップ・プログラム」を開講。同プログラムは前期に法解釈基礎演習や法律文書作成演習、後期に修了生弁護士をチューターとした自主ゼミなどを実施する内容で、未修者の法律学習を全面的にバックアップしています。

おすすめポイント②:海外エクスターンシップがある

神戸大学法科大学院は、毎年10〜20人の学生を海外の法律事務所などでの1カ月以上のエクスターンシップに派遣しています。派遣地域は、マレーシアやインドネシア、ミャンマー、タイ、シンガポール、台湾、中国、香港、韓国です。

神戸大学法科大学院の海外エクスターンシップでは、法律事務所や国際商事仲裁などで、海外弁護士との共同作業や、法的調査、事業ファイルの分析などを経験します。経験するのは実務だけではありません。外国法科目・海外から招いた研究者による講義や法律英語の教育などの教育プログラムも受講可能です。

おすすめポイント③:OB・OGによるバックアップがある

神戸大学法科大学院は、法曹資格を持つ神戸大学・神戸大学法科大学院の卒業生、修了生で構成される同窓団体「凌霜法曹会」や法科大学院同窓会によるバックアップが受けられます。

凌霜法曹会は、一回で司法試験に合格できなかった再挑戦者の方に向け、少人数制の論文ゼミを実施。司法試験に合格する上で必要な書面の作成方法を指導しています。

また、法科大学院同窓会は、就職を控えた修了生と在校生を対象とする就職情報提供会を開催。裁判官や検察官、弁護士の法曹三者のみならず、企業や国家公務員といった多分野の就職に関する情報を提供しています。

大阪公立大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

ここからは、大阪公立大学法科大学院の基本情報を説明した後、特徴とおすすめポイントについて説明します。

大阪公立大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

大阪公立大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員30人(法学未修者:10人程度、法学既習者:20人程度)
収容定員90人
在籍者数69人(2023年5月1日現在)

参考:大阪公立法科大学院「基本情報

入学料・授業料

大阪公立大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円(大阪府民及びその子)、38万2,000円(その他の者)
年間授業料80万4,000円

参考:大阪公立大学「入学金・授業料

所在地

大阪公立大学法科大学院の所在地は、大阪市住吉区杉本です。JR阪和線杉本町駅東口を出てすぐ横にあります。

大阪公立大学法科大学院の特徴

大阪公立大学法科大学院の特徴は、次の3つです。

【大阪公立大学法科大学院の特徴】
特徴①:大都市特有の法的問題に強い法曹の育成に力を入れている
特徴②:法理論と法律実務をバランスよく学べるカリキュラム
特徴③:目指す法曹像に合わせた3つの履修モデル

教育内容やカリキュラム上の特徴について解説します。ぜひ参考にしてください。

特徴①:大都市特有の法的問題に強い法曹の育成に力を入れている

大阪公立大学法科大学院は、大阪市の市域に設置される唯一のロースクールとして、大都市特有の法律問題に強い法曹の育成に力を入れています。

その一環として、都市を活動拠点とする企業の法的ニーズに十分に応えられるよう、取引法や財産法、金融法などの諸分野について学べるカリキュラムを設計。また、都市市民の日常生活に関わる取引法や金融法、民事手続法などを主題に置いたカリキュラムを設けています。

特徴②:法理論と法律実務をバランスよく学べるカリキュラム

大阪公立大学法科大学院は、現行法とそれに基づく法律実務を批判的に検討できる能力を育てるため、法律実務を意識しつつ、法律実務を客観視・相対視できる法理論教育を重視しています。

このため、法律基本科目群のほとんどの科目では、研究者専任教員が、実務家専任教員の協力を得ながら、法理論教育を担当。また、展開・先端科目の中に、大阪で法実務に励む実務家専任教員による講義が用意されていることから、学生が実務家として能力を養うことを可能にしています。

特徴③:目指す法曹像に合わせた3つの履修モデル

大阪公立大学法科大学院は、目指す法曹像に合わせた3つの履修モデルを用意しています。履修モデルは、次の3つです。

1.企業の法的ニーズに応えられる法曹を目指す
2.社会的弱者を含む市民の日常生活における法的ニーズに応えられる法曹を目指す
3.国際取引や外国人を当事者とするグローバル化に伴う法的ニーズに応えられる法曹を目指す

詳しくは、履修モデルを参照ください。

履修モデル第1表

履修モデル第2表

履修モデル第3表

大阪公立大学法科大学院のおすすめポイント

大阪公立大学法科大学院のおすすめポイントは次の3つです。

【大阪公立大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:学生1人につき2人の教員がつくクラス担任制
おすすめポイント②:充実した実務研修
おすすめポイント③:OB・OGから学習相談を受けられる

教育の質や環境についてのおすすめポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。

おすすめポイント①:学生1人につき2人の教員がつくクラス担任制

大阪公立大学法科大学院は、学生1人につき2人の教員がつくクラス担任制を採用しています。

クラス担任制により、学生は、面談を通じて、学習上の悩みや要望について相談可能です。

少人数教育を採用しているロースクールは珍しくありません。ただ、大阪公立大学法科大学院は、サポートが手厚いクラス担任制を採用している点で、特出しているといえます。

おすすめポイント②:充実した実務研修

大阪公立大学法科大学院は、実務研修が充実しています。

3年生になる前の春休みには、法律事務所で実習を受けられるエクスターンシップを実施。エクスターンシップの実施により、ひととおりの法律知識を習得した学生が、基礎知識を実務で発揮できる学習カリキュラムを整えています。

また、大阪公立大学が運営する中小企業支援法律センターでの無料法律相談をカリキュラムに組み込んでいます。これにより、学生が、的確な法的アドバイスを相談者に提供すると同時に、知識と技能を身につけることが可能です。

おすすめポイント③:OB・OGから学習相談を受けられる

大阪公立大学法科大学院は、アカデミック・アドバイザー制度や司法試験合格者による相談会を活用することで、OB・OGから学習相談を受けられます。

アカデミック・アドバイザー制度では、大阪公立大学法科大学院出身の若手弁護士が、正課の授業の補助者として、学生にアドバイス。また、希望者を対象とするクラス単位の勉強会と学習相談を開催しています。

司法試験合格者による相談会では、大阪公立大学法科大学院出身の司法試験合格者が、体験談を語ります。その後、学生が司法試験合格者に対して、学習の時間・内容・方法といったテーマで、個別の相談が可能です。

[参考情報]各校の司法試験合格率

区分大学院名入学定員位置令和4年度司法試験合格率
国立京都大学大学院160人京都府68.0%
国立大阪大学大学院80人大阪府45.9%
国立神戸大学大学院80人兵庫県48.6%
公立大阪公立大学大学院30人大阪府36.6%
かもっち

詳細な情報は、各校の紹介ページに記載しているからそちらを見てくれよな

あひるっぺ

そっちのページだと、年度別の合格者数、合格率などの推移も確認できますよ!

まとめ

本記事では、関西圏にある4国公立大学のロースクールの基本情報と特徴、おすすめポイントについて述べてきました。

今回述べてきたことからわかるように、いずれも学校も、教育の内容と質に優れた名門ロースクールです。どのロースクールに入学しても、立派な法曹になるための知識や技能を身につけられるでしょう。

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よりよい結果を得るためには回りより早く、的確な対策をとる必要があります。

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いち早く情報収集を行い、ロースクール入試対策をスタートさせましょう!

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あひるっぺ

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