独学での司法試験合格の難しさと入門講座・基礎講座のメリット

「司法試験に挑戦することを決意したけど、やはり独学で合格は難しいのだろうか」

「司法試験で独学をしている友人がいるけど、自分は入門講座を受講しようと思っているけど、この判断は正しいのだろうか」

「独学を決意しているけど、独学の難しさを事前に理解しておきたい」

以上のような悩みを持たれている方は多いかと思います。

法曹を志望する方であれば、誰もが、独学VS予備校について検討をしたことがあるかと思います。

本記事では、独学で司法試験合格を目指すことが難しい理由と、予備校の入門講座・基礎講座がお勧めの理由について紹介させて頂きます。

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なぜ独学で司法試験・予備試験に合格することが難しいのか:

まずは、独学で司法試験・予備試験に合格することが難しい理由について解説をさせて頂きます。

法律の難解さ:専門用語、曖昧性、そして異なる解釈

専門用語の難しさ

法律用語は一般的な言葉と異なることから、理解するのが困難であることがしばしばあります。これは、法律の分野に特有の独自の言葉が多く存在し、それらの用語が特定の法的な意味を持っているためです。その結果、法律に関する知識が乏しい場合、そもそも文章の意味を把握するのが難しくなります。

法律の曖昧性

法律書籍や判例は「行間が読むことが難しい」と言われることがあります。法律文書には曖昧な表現が多く用いられていることが要因となります。これは、法律はさまざまな事情や状況に適用されることを考慮して、柔軟性を持たせるために曖昧な表現が採用されることが多いためです。そのため、法律文書の正確な意味を把握することは、初学者にとって困難な課題となります。

異なる解釈の存在

さらに、法律を難しくしている要因の一つとして、法律の解釈について見解が分かれることが非常に多い点です。一つの解釈に決まっていれば良いのですが、法律の解釈は、判例の見解と学者の見解が異なったりすることは多々あります。異なる見解が存在することはよく理解しておく必要があります。

独学での司法試験対策:情報収集と学習計画の重要性

司法試験・予備試験の範囲は非常に広く、すべてを網羅した教科書が存在しません。そのため、この一冊さえ読み切れば良いという本は存在しません。独学では様々な教材を組み合わせ、又は法学部やロースクールの講義を活用する必要があります。このように独学の場合、情報収集や学習計画の立案が難しいことがあります。

具体的には、試験範囲に含まれる膨大な法律や判例、そして法律用語を学ぶために、独学者は多くの時間と労力を投資する必要があります。しかし、情報が散逸しているため、どの情報が試験に関連するかを判断するのは初学者にとって困難です。入門者は適切な情報収集や学習計画の立案に苦労することがあります。

情報収集は法書ログ

法書ログではこのような課題に対して法律書籍の口コミサイトを運営しています。法律書籍の選び方を悩まれている方は是非、ご利用ください。

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学習の優先順位

さらに、独学者は試験対策において、学習の優先順位を決定することも難しいです。試験範囲が広いため、どのトピックに重点を置くべきか、どの法律や判例を最初に学ぶべきかといった判断が求められます。

しかし、適切な指導やフィードバックがない場合、どのテーマを優先的に勉強するべきかの判断が難しく、必要以上に時間をかけてしまったり、重要なテーマをさらっと流してしまったりしている可能性があります。。

独学者(特に初学者)にとっては、適切な指導やサポートを受けることが、効果的な学習と試験対策につながると思います。

なお、現在は、優れた基本書、演習書が多いことから、昔に比べれれば初学者であっても勉強はしやすくなっているかと思いますが、それでも戸惑いは多いかと思います。

論文式試験に独学で対応するのは難しい:知識だけで受からない。

解答のバリエーションが存在する

司法試験は実務家登用試験です。そのため、基本的には、立論する解釈は判例通説です。しかし、判例通説を批判した上でその他の有力説で論証することも問題ありません。特定の見解を必ず取らなければならないというわけではありません。したがって、理屈として、異なる結論を示す答案がいずれも正解ということがあり得ます。

このように論文式試験では、問題に対する正確な解答が決まっているわけではありません。なお、過去に、司法試験漏洩の事件では、満点の答案が登場したため、発覚したようですが、そのような漏洩がない限り満点の答案などおよそ作成できないかと思います。

補足すると、法律の解釈や適用は、事例や状況に応じて異なるため、試験では複数の解答が正当性を持つことがあります。受験生の立場からすると、自分の解答が正しいかどうかを明確に判断することが難しいということがいえます。

論理的な思考力や問題解決力が必要

論文式試験では、法律の知識だけでなく、論理的な思考力や問題解決力が求められます。

受験生は、与えられた問題や事例に対して、法律を適切に解釈し、その根拠を明確に示す論証が必要となります。このスキルは、短答式試験とは異なり、独自の訓練が必要となるため、難しく感じることがあります。これがこれまで受けてきた試験との大きな違いかと思います。

司法試験合格者の多くは、この訓練のために、「答練」を繰り返しています。

広範な法律知識が求められる

知識だけではないと言いましたが、司法試験の論文式試験では、さまざまな法律分野に関する知識が求められます。そのため、受験生は多くの法律や判例に精通している必要があります。広範な法律知識を習得し、問題に適切に適用することは、容易ではないため、試験が難しいとされています。

広範な知識が必要であり、更に思考力や文章力も必要です。非常に難易度の高い試験です。

時間制限が厳しい

司法試験の論文式試験は、限られた時間内で複数の問題に解答しなければならないため、時間管理が重要です。

受験生は、効率的に問題を解決し、適切な論証を行う能力が求められます。時間制限の中で事例分析、答案構成、答案作成をすることは容易でないため、難易度が高いと感じられることがあります。

何度も演習をする必要があります。論文式試験が山場です。

モチベの維持が難しい:司法試験の合格までは長い道のり

独学では、自分に合った学習ペースや環境を維持するのが困難であり、モチベーションが低下しやすいです。独学の場合、自分で学習計画や目標設定を立てなければならず、自己管理能力が非常に重要となります。しかし、多くの人にとって、自己管理が難しく、学習意欲が続かないことがしばしばあります。

また、独学では、学習の進捗や成果を客観的に評価する方法が限られており、自分の成長や達成感を感じにくいことがあります。その結果、モチベーションの低下や学習意欲の喪失につながることがあります。

さらに、独学の場合、学習環境やリソースに制限があることが一般的です。これにより、学習に適した場所や時間を見つけることが困難になり、学習習慣が定着しづらくなることがあります。

学習リソースが限られていることは必ずしもデメリットではなく、限られたリソースを効率よく利用することで短期合格を目指せることがあります。しかし、これは試験エリートで効率的な勉強法をすでに習得している方むけの勉強法かと思います。

司法試験の入門講座・基礎講座を受講するメリット

つづいて、司法試験の入門講座や基礎講座を受講するメリットについて解説をしたいと思います。なお、法律の勉強は最初が肝心であることは法律の勉強法の記事で解説をしています。どれだけ熱意があっても、最初に躓いてしまうと再起が難しかったりします。逆に、入門段階をクリアできれば、法律の勉強の楽しさが分かってくるため、勉強の継続がしやすくなります。そのため、初学者でうまく勉強が続かないという方は、一度、基礎講座・入門講座を取り入れることを検討してみると良いかと思います。

法律用語や概念を平易に解説してくれる

講師は、専門的で難解な法律用語を平易な言葉に置き換えて説明し、受講者に分かりやすく伝えることを心掛けています。このようなアプローチにより、初心者や専門外の人でも、法律の概念や理論を理解しやすくなります。また、具体的な事例や現実的な状況を用いることで、抽象的な概念が具体的にイメージできるようになり、より深い理解が可能となります。また、講師は、受験指導のプロです。過去の受験生がどのような点で躓きやすいのかも理解しています。しかし、講師の能力や個性や指導方針もそれぞれかと思います。

実際に講師を選ぶ際には、体験講義を受けるようにしましょう。

司法試験試験対策のための講義を受けられる

入門講座や基礎講座では、司法試験試験対策を重視し、出題される知識に特化したカリキュラムが提供されます。これにより、受講者は重要なポイントに集中して学習ができ、無駄な時間を削減できます。また、講師は過去の試験問題や出題傾向を分析し、試験に対応した効果的な学習法を教えてくれます。これにより、受講者は短期間で必要な知識を習得し、論文式試験に臨む自信をつけることができます。

基本書で勉強をしていると、およそ司法試験対策としては不要な論点や判例の解説もされています。ある程度、勉強が進んでくると自分で判断ができるかと思いますが、初学者の場合には、試験対策上、重要な知識なのかどうかも判断できません。この意味で、司法試験対策に必要な知識の講義を受けられるというのは大きなメリットかと思います。

予備校のメリット:効果的な学習ができる

プロの指導

予備校では、法律の専門家や経験豊富な講師から指導を受けることができます。彼らの知識と経験を活用することで、法律の理解を深め、試験対策を効率的に行うことができます。

明確な学習カリキュラム

予備校では、司法試験に必要な知識とスキルを網羅したカリキュラムが提供されます。独学の場合、どのように学習を進めていくべきかが分かりにくい場合がありますが、予備校では学習計画が明確に示されるため、効果的に学習を進めることができます。

充実した学習環境

予備校では、集中して学習できる環境が提供されます。自宅での学習では、集中力が途切れやすいことがありますが、予備校では他の受験生と一緒に学習することで、モチベーションを維持しやすくなります。

独学のデメリット

指導者の不在

独学では、専門的な指導者がいないため、理解が不十分なまま進めてしまったり、誤った解釈を持続させる可能性があります。また、自分の弱点や誤解に気づかず、効果的な学習ができないことがあります。司法試験の勉強を開始し、挫折をしてしまう人も多いのが事実です。

効率的な学習計画の難しさ

独学では、自分で学習計画を立てる必要がありますが、どのように進めていくべきか分かりにくいことがあります。その結果、効率的な学習ができず、時間を無駄にしてしまう可能性があります。

学習環境の整備

独学では、自分で学習環境を整える必要がありますが、自宅では集中力が続かなかったり、環境が整わないことがあります。また、必要な教材やリソースを自分で揃える必要があり、コストや手間がかかることがあります。

モチベーションの維持が難しい

独学では、自分自身でモチベーションを維持するのが難しいことがあります。学習が進まなかったり、成果が出ないときに、自分を奮い立たせることが困難になることがあります。

フィードバックの欠如

独学では、他人からのフィードバックや評価が得られないため、自分の学習状況や成果を客観的に把握することが難しいです。また、過去の試験問題や模擬試験で自己評価を行っても、自分の解答が正しいかどうか確信が持てないことがあります。

以上のとおり、独学のデメリットをご紹介させて頂きました。逆に、上記をデメリットとは思わないのであれば、独学でチャレンジをするのもありだと思います。また、今回の記事のテーマからは外れますが、スポット的に予備校を利用するというのもおすすめです。

学習を続けることができる

入門講座・基礎講座では、事前に組まれた順番に従い講座を受講することで、受講者は自分で学習計画を立てる手間が省けます。

低価格化している

近年、オンライン講義が主流になったこともあり、入門講座、基礎講座の受講料は低価格化しています。それでも膨大な試験範囲をカバーする講座のため数十万することが多いですが、10万円以内の基礎講座も登場しています。昔と異なり、選択肢が多いため、事前によく検討してみましょう。

まとめ

今回は、独学での司法試験合格が難しい理由と入門講座・基礎講座を受講することで、その難しさを克服することができることを解説させて頂きました。

基礎講座・入門講座を通じて、法律の基礎知識を身につけ、論文式試験に対応できる力を養い、継続的な学習を続けることができるでしょう。

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