「論文で半分ちょい」が合格のカギ!司法試験の合格ストラテジー【初学者向け】
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かもっち・あひるっぺからの挨拶
はじめまして、かもっち@hosyocomです。
皆さん、法律の勉強、お疲れ様です!!
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この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです!
(挨拶おわり)
・「論文式試験」と「短答式試験」の配点
・「合計得点」の算出方法
・「短答式試験」「論文式試験」の戦略
・おすすめの司法試験予備校
皆さん、こんにちは!
今日は「司法試験合格への基本戦略」を楽しく解説していくよ!
司法試験といえば「最難関国家試験」というイメージだけど、攻略ポイントを押さえれば大丈夫。
あひるっぺと一緒に、ゆるーく会話しながら「司法試験対策のポイント」を押さえていこう!
勉強でどこから手をつけたらいいか、分からない…
僕でもついていけるかな?
もちろんさ!
「試験方式」や「論文・短答試験の攻略ポイント」を初めて勉強する初学者向けに丁寧に話していくぞ!
目次
司法試験は
[論文式試験]が山場!!
司法試験の合格者が「どのように」決まるか知ってるかい?
「短答式試験」と「論文式試験」の合計点が「合格点を超えていれば」合格だよね!
そうだね、「短答式試験」と「論文式試験」の合計点で合格するか?が決まるんだ!
では「短答式試験」と「論文式試験」それぞれの配点は知ってるかい?
司法試験「短答式試験」と「論文式試験」の得点・配点は、次のとおり算定されるんだ!
大事なポイントだよ!
≪司法試験 満点の点数≫
短答式試験:満点175点
論文式試験:満点800点
≪司法試験 獲得点数の計算方法≫
獲得点数 = 短答式試験の得点 + 論文式試験の得点 × 1400 / 800
≪司法試験 配点の比重≫
「論文式」の試験の比重がとても大きいね!
「短答式試験」は「基礎を固める」程度の勉強をすればいいの?
その通り!
「短答式試験」は「基礎を固める」勉強をして、「確実に合格点を取ること」が合格の鍵だよ。
「短答式試験」以上に大事なのは、「論文式試験」で安定して点を取れるようになることなんだ。
詳細は、記事の後半で説明するよ!
点数で「短答式試験3科目」分が「論文式試験1科目」程度分になるんだもんね!
「短答式試験」と「論文式試験」の得点比重は「1対8」
→点数は「短答式試験3科目」分が「論文式試験1科目」相当分に配分されている
→だから司法試験は「論文式試験」が山場
司法試験予備校「選び方」のポイント
・司法試験の合格実績
・講師との相性
・テキストのクオリティ
・コストパフォーマンス
・受講環境、受講システム
・学習支援、学習サポート
・受験生のシェア率
どっち攻める?
[予備試験orロースクール]
司法試験を受けるためには受験資格が必要なんだよね!
「予備試験合格」か「ロースクール修了」だったかな?
どっちがいいんだろう?
それは、みんなが悩むポイントだ!
基本的には「ロースクール」がおすすめだ!
理由は、最近司法試験が「在学中に受験が可能」になったからだよ。ロースクールのデメリットだった「在学期間」に関係なく受験することができるようになり、「受験できるまでの期間」が短縮された。
令和5年の司法試験から新しくルールが加わったんだ!
司法試験の受験資格
①予備試験合格
又は
②ロースクール修了(在学中受験可)
法科大学院の口コミを集めたサイトもあるから、また参考にしてみてくれ!
ロースクールの受験を検討している方に役立つ記事も用意しているから、気が向いたら読んでくれ。
「ロースクール」に入れば、誰でも在学中に司法試験を受験できるの?
「一定の条件を満たせば」ロースクール在学中に司法試験を受験できるよ。
この新しい制度を「在学中受験資格」って呼ぶんだ。時間的にも経済的にも負担が減る画期的な変更だよね!
ロースクールの制度で「法曹コース」というのも導入されたよね!
「法曹コース」も大きな制度変更だったよね!
平たく言えば「法学部を3年間で卒業し、通常よりも1年早くロースクールに入学することが可能となる制度」だよ。
「法曹コース」出身者も「在学中受験」が可能だから、司法試験受験までの期間が、より短縮されるね。
「在学中受験」「法曹コース」の詳細は、別の機会に解説するね。
ここが大切!!
・令和5年司法試験より一定の条件を満たす法科大学院生は、在学中(最終学年)に司法試験を受験できるようになった
・法曹コースの新設により、法学部3年間で早期卒業が可能になった。
ただ「ロースクール」に通うのはお金がかかるんでしょ?
時間もかかるだろうし、社会人とかで時間に制限がある人はどうしたらいいの?
そういう人は「予備試験」ルートだね。
「学部1~2年生」や「経済的な事情がある人」、「社会人の方」は「予備試験」ルートを目指すのがいいね!
そこらへんは、下の記事でまとめているから、そちらを参考にしてくれ!
法スタ
予備試験ルート:法科大学院より低コストで法曹になるチャンスとリスク | 法スタ
「予備ルートか法科大学院ルートか悩んでいる」「予備試験に合格することはどれだけメリットがあるのたろう」「在学受験が可能になったから予備試験のメリットは小さくなっ…
受験資格別 おすすめの人
基本的には→②ロースクール修了
→在学中に「司法試験の受験」が可能となり、受験までの期間がより短縮された
→「時間的」にも「経済的」にも負担が減る
「学部1~2年生」「経済的な事情がある人」「社会人」の方→①予備試験合格
司法試験の
[勉強準備]しよう!!
勉強をしよう思ったけど、司法試験の勉強って何から準備すればいいの?
司法試験対策に必要な「道具」を紹介するぞ!
司法試験の勉強は、まず、これだけ揃えておけば安心だ!
まずは「①六法」と「②入門書」
必要なツールが沢山ある!全部使いこなせる気がしないよ…。
そう思うかもしれないけど、焦らなくて大丈夫!
最初は「六法」と「入門書」から始めるのがいいよ。
「演習書」や「過去問」はインプットが進んでからでもOK!
「六法」も色々な種類があるね!
どれがおすすめですか?
学習用六法は「ポケット六法」か「デイリー六法」の二択だ!
判例の情報が掲載された六法や、実務家向けの六法もあるけど、学習には「ポケット六法」か「デイリー六法」がおすすめだ!
それぞれの六法の特徴は、以下の記事で解説しているから下の記事を見てくれ。
法スタ
【2025】ポケット六法vsデイリー六法|特徴を徹底比較 | 法スタ
「ポケット六法とデイリー六法って結局どっちがよいの?」「ポケット六法とデイリー六法の違いを知りたい」「六法の選び方のポイントが知りたい」 みなさん、学習用の六法…
次に「③判例集」
「判例集」の定番は、いわゆる「百選」だよ。
でも、司法試験受験生なら必携なんだけど、内容は結構難しいんだ。
最近は「初学者向けの判例集」や「図式が多い判例集」などもあるから、自分にあったものを選ぶと良いと思うよ!
まずは「初学者向けの判例集」が欲しいけど、おすすめは?
初学者向けのおすすめ「判例集」はあるよ!
詳細は、以下の記事で紹介しているから、そっちを参考に選んでみてくれ。
法スタ
【2024年】司法試験・予備試験受験生におすすめの判例集13冊と判例集の選び方のポイント | 法スタ
かもっち 皆さん、かもっちです。数ある記事の中から本記事をお選び頂きありがとうございます。 司法試験受験生、予備試験受験生の方々、おすすめの判例集をお探しですか。…
法スタ
【司法試験合格者解説】答案に活かせる判例百選の勉強法【初学者】 | 法スタ
「判例百選」は重要判例についてまとめてあり、司法試験のみならず実務に出てからも必携すべき書籍の一つです。 しかし、「判例百選」を使いこなすのは案外難しく、そもそ…
インプットが進んだら「④演習書」
司法試験の山場は「論文式試験」だったよね!
「論文式試験」では「事例形式の問題」が出題されるんだよね。
どんな「演習書」がおすすめですか?
昔は「論文対策」といえば「予備校の添削」を受けるのが主流だったみたいだけど、今は「司法試験対策のための演習書」がすごい充実しているんだ!
法書ログの口コミを読むと自分にあった「演習書」が見つかると思うよ!
「演習」、つまりアウトプットをいつから始めるかも悩ましい点だよね。
基本的に「入門書を読んでいる段階では不要」だと思うけど、「基本書を読む段階」、「予備校のインプット講座を受講する段階」では始めてもいいかもね!
そうだね「論文」はコツを掴むまでは大変なんだ!
まずは、ケースメソッドを採用している「基本書」を読んでみたり、論文作成法の予備校講義を受講しても良いかもね!
「法的三段論法」については、以下の記事で解説しているよ!
法スタ
【初学者向け】躓かない司法試験予備試験の論文対策の方法 | 法スタ
司法試験、予備試験の論文が書ける気がしない。何から論文対策を始めたら良いの? 安心してください。論文対策に悩むのは、司法試験合格者が必ず経験することです。躓かな…
答案の書き方に悩んでいる方におすすめの講座
法スタ
アガルート「採点実感から読み解く合格答案の『型』習得講座」の口コミ・評判は? | 法スタ
司法試験・予備試験の合格を目指す上で、「採点者に高く評価される解答」の方向性を知ることが重要です。 通信講座アガルートの「採点実感から読み解く合格答案の『型』習…
演習をはじめたら「⑤過去問」
「過去問」は司法試験合格のためには必須だね。
司法試験に要領よく合格している方は「過去問」を最大限利用しているぞ!
「過去問」の開始時期は、「演習」を始める頃まではあまり触れなくても良いと思う。
ただ、最終の敵を理解するためにも、最新の司法試験の「過去問」を1年分でいいから、眺めてみるといいと思うよ。
大丈夫。今は、わけがわからなくても、まずは1年間がむしゃらに勉強をしてほしい。
1年後に、同じ「過去問」を見た時に、見える景色が変わっていると思うよ。
「⑥再現答案」は必要?
「再現答案」とは、一般的に「司法試験合格者が司法試験本番の起案を再現した参考答案」のことだよ。
司法試験は、相対評価だから、合格者の答案のレベルを分析することで、合格水準が分かったりするんだ。
決して、模範答案ではないことは注意が必要だよ。
ありがとうございます。
司法試験合格に必要な道具の全体像が分かりました!
最後に、司法試験予備校を利用すべきかについて教えてほしいです。
\おすすめの司法試験過去問解説講座/
法スタ
アガルートの司法試験論文過去問解析講座:リアルな評判とベストな使い方 | 法スタ
「この司法試験論文解析講座を受けたら本当に合格に近づくのか?お金を出す価値があるのだろうか?」「この講座をどのように利用すれば最大限に効果を得られるのだろう?自…
「司法試験予備校」は利用すべき?
独学で合格している方もいるだろうけど、合格者のほとんどが、何らかの形で予備校を利用しているのが現状だ。
近年は、様々な予備校が登場しているぞ。
入門書を読んでいる段階に、予備校の「体験講義」を受講して、予備校を利用するかを検討するのがおすすめだ!
予備校を利用すると決定している人も、複数の予備校の「体験講義」を受講するのがおすすめだぞ!
そうだね。
昔は「予備校の校舎に通学」し「ライブ講義」の授業を受けるのが主流だったみたいだ。今は「オンライン講義」を受講できる「オンライン予備校」が人気みたいだね。
「オンライン予備校」の場合は、講義の途中で停止したり、再生速度の調整したりができる。
人それぞれ理解のスピードは異なるから、よほどのことがない限り、オンライン講義を配信している予備校が良いと思うよ。
まずは、無料の「体験講義」の受講して決めてみようかな!
司法試験の
[合格ストラテジー]
[短答式試験]確実に合格点を取ることが鍵!!
続いて、短答式試験の勉強法について教えてください。
まず、大切な点は、短答式試験が課されているのは「憲法・民法・刑法」の3科目だけなんだ。
昔は、7科目すべてに短答式試験があったんだけど、現在は「3科目[
だけ。
なるほど、他の科目は「短答式試験」の対策は不要なんだね。
「予備試験」合格を目指す人以外は、他の科目の「短答対策」はしなくて良いとおもうよ!
コツは、
・満点をとろうとしないこと。
・確実に合格点を取れるように対策をすること。
かな。
結果的に、満点や高得点が取れたことは素晴らしいことだよ!
でも、対策上は「満点を取ろう」と考えるのではなく、「確実に合格点を取れるような対策」をしてほしいんだ。
・短答で高得点を狙うのは非常に難しい→タイパが悪い
・短答と論文の配点は、1対8→合否は論文の出来で決まる
・短答は、合格点が取れればOK→短答対策は最小限に論文対策に時間を使おう!
過去5年間の「短答式試験」の「合格点」は以下のとおりです。
「満点」は175点です。
試験年度 | 合格点 |
---|
令和2年度 | 93点 |
令和3年度 | 99点 |
令和4年度 | 96点 |
令和5年度 | 99点 |
令和6年度 | 93点 |
過去5年間の合格点からすれば100点を取れれば短答式試験は合格できる。
ただし、問題の難易度によって合格点は変動するから、対策上は、過去問で110点を取れるレベルを目指すのが良いでしょう!
令和6年度の司法試験の結果を確認したけど、
そもそも短答で満点を取っている人なんていないんだね!
そうだよ!令和6年度の最高得点は、166点。
満点を取った人はいないんだ。
司法試験の短答対策については、別の記事で詳細に解説するね!
法スタ
【司法試験予備試験】短答式試験対策におすすめの書籍【六法から過去問集まで】 | 法スタ
『司法試験、予備試験に挑戦をしているけど、短答対策の方法が分からない』『短答式試験対策のための本が多すぎで、定番が分からない』『司法試験・予備試験の短答式試験対…
法スタ
【2024年】アガルートの短答知識完成講座の評判と受講レビュー | 法スタ
「アガルートの短答知識完成講座が気になるけど、実際の評判や口コミが気になる」「短答式試験で頻出の知識をしっかりと押さえたいけど、何をどれだけ覚えればいいのかわか…
[短答式試験]合格ストラテジー
・満点を取ろうとしない
・合格点を確実に得点できるような対策を行えば十分
・具体的には、過去の合格点の推移からすれば、110点を目指せばOK
短答式試験に合格できないと論文は採点されない。
だからといって、短答対策に時間を使いすぎるべきではない!
何回受験しても「合格点」を取れるようにトレーニングを行う!
\短答試験で「確実に合格点」を取るために/
短答知識完成講座
約20時間で短答プロパー知識を習得することができます。効率よく短答知識を習得したい方におすすめです。
[論文式試験]半分ちょいの得点を目指す!!
まずは、令和6年度司法試験の合格点を確認してみよう!
論文式試験の各科目において、素点の25%点(公法系科目・刑事系科目は50点、民事系科目は75点、選択科目は25点)以上の成績を得た者のうち、短答式試験の得点と論文式試験の得点による総合評価の総合点770点以上の者(令和6年11月5日司法試験委員会決定)
短答式試験で目標点の110点だった場合、論文式試験で何点を取れれば良いのかを考えてみようか。
司法試験の合計得点は、次の算式で計算されるんだよね。
合計得点=短答式試験の得点(満点175点)+論文式試験の得点(満点800点)×1400/800
この算式によれば、満点は1575点だね。
短答式試験で110点だった場合、合格点が770点だから、
論文式試験で660点を取ればいいんだね!
論文式試験の満点は、1400点。
そうすると、論文式試験で目指す得点割合は?
660点/1400点だから
47パーセント!!
半分くらい得点できればいいんだ!
そうなんだ!
実は令和6年司法試験では、半分の点数が取れていれば十分に合格できる試験だったんだ。
論文式試験対策上は、「半分ちょい」の得点を目指そう!
なるほど!司法試験の問題は、とても難しいけど、半分ちょいとれれば良いと考えると、私でもがんばれば合格できるかも!
司法試験は最難関試験。
でも、「試験は試験」
試験対策を意識することで、普段の勉強は効率化されるんだ!
法スタ
【初学者向け】躓かない司法試験予備試験の論文対策の方法 | 法スタ
司法試験、予備試験の論文が書ける気がしない。何から論文対策を始めたら良いの? 安心してください。論文対策に悩むのは、司法試験合格者が必ず経験することです。躓かな…
論文対策の定番講座は「重要問題習得講座」
法スタ
アガルートの重要問題だけで合格する究極の勉強法【演習書は不要?】 | 法スタ
「アガルートの重要問題習得講座だけで司法試験、予備試験に合格することはできるの?」「重要問題習得講座を使って、周囲に差をつけたい」「重要問題を使い倒す方法が知り…
[論文式試験]合格ストラテジー
論文式試験では、各科目半分ちょっとの得点を目指す!
司法試験は最難関試験。
でも「試験は試験」だ。
試験対策を意識することで、普段の勉強は効率化されるんだ!
論文式試験の戦略については、別の記事で詳細に解説するね!
インプット・短答を全体的に見直したい方におすすめ
司法試験インプットカリキュラム
インプット・短答を全体的に見直したい方で、プロが選んだ講座のラインナップでお得で受講したい方におすすめ
論文学習が不安な方におすすめ
司法試験アウトプットカリキュラム
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この記事を書いた人
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