関東圏の法科大学院の特徴とおすすめポイント【国公立編】

関東圏の国公立の法科大学院の「基本情報について知りたい」

関東圏の国公立の法科大学院の「特徴について知りたい」

関東圏の国公立の法科大学院の「おすすめポイントについて知りたい」

かもっち

今回は、関東圏にある5つの国公立大学の法科大学院(ロースクール)の基本情報と特徴、おすすめポイントについてまとめました。

あひるっぺ

いずれも関東では、名の知れたロースクールですね!

かもっち

特徴は教育内容やカリキュラム上の強み、おすすめポイントは教育の質や環境についてそれぞれ言及しました。ぜひ参考にしてください。

関東圏には、5つの国公立大学にロースクールがあります。

本記事では、5国公立大学の基本情報と特徴、おすすめポイントについて解説していきます。

【関東圏でロースクールのある国公立大学】
・東京大学(東京)
・一橋大学(東京)
・東京都立大学(東京)
・千葉大学(千葉)
・筑波大学(東京)

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かもっち

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あひるっぺ

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目次

関東圏の法科大学院(国公立)

関東圏の法科大学院(国公立)の一覧です。

関東の法科大学院一覧

区分大学名入学定員位置
国立東京大学230人東京都
国立一橋大学85人東京都
公立東京都立大学40人東京都
国立千葉大学40人千葉県
国立筑波大学(東京キャンパス)36人東京都
あひるっぺ

入学定員を見ると、規模にかなりの差があることが分かるね!
人数がこれだけ違うと、授業の雰囲気が全く違うだろうね!

かもっち

確かに、雰囲気が違うかもしれないね。

関東圏の法科大学院の立地

かもっち

参考に地図でそれぞれの法科大学院の場所を調べてみたぞ!

法科大学院を選ぶ中で、「立地」は意外と大切な要素なんだ。「その場所に毎日通うことを想像できるか…?」という視点で見てみると良いぞ。

東京と千葉といっても意外と広いから思ってたところと違う場所にあったと思う人もいるかもしれないから気を付けてくれ!

あひるっぺ

ざっくりとした場所のイメージはこんな感じかな?(本当にざっくりとしたイメージ)
・東京大学=テレビで見たことある赤門のある場所
・一橋大学=東京の西側にある閑静な住宅街の中
・東京都立大学=豊洲や築地などがある海の近く
・千葉大学=ディズニーランドの近くではなく千葉駅の近く
・筑波大学=茨城県ではなく東京の大学が集まる学生街の中

東京大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

(法曹ログユーザー投稿画像)

東京大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

東京大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員230人(法学未修者枠:65人程度、法学既修者枠:165人程度)
収容定員690人
在籍者数538人(2023年4月1日現在)

参考:東京大学法科大学院「法科大学院概要」「2023年度法科大学院在籍者数等

入学料・授業料

東京大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円
年間授業料80万4,000円

参考:東京大学「入学料・授業料

所在地

参考:東京大学法科大学院「学内案内

東京大学法科大学院は、東京都文京区本郷7丁目にあります。東京メトロ丸の内線「本郷三丁目」から徒歩で8分です。

東京大学法科大学院の特徴

【東京大学法科大学院の特徴】
特徴①:法律家としての基幹能力を養える
特徴②:国際的問題への対応能力を養える
特徴③:多様な人材の育成を念頭に置いたカリキュラム

特徴①:法律家としての基幹能力を養える

東京大学法科大学院では、法律家としての基幹能力が養えます。同院は、制度の背後にまで立ち入って深く理解し法律問題に対処できる理論的バックボーンを形成させることを重視しているためです。

法律家としての基幹能力を養える授業には、「法のパースペクティブ」があります。「法のパースペクティブ」は、国境と法分野をまたいだ具体的な法的問題を検討し議論する内容で、日本法を国際法と相対化しながら理解する能力を身につけられます。

特徴②:国際的問題への対応能力を養える

東京大学法科大学院では、国際的問題への対応能力が養えます。同院は、国際化への対応が現代の法律家にとって必須の能力だと考えているためです。

同院は、院生の国際的問題への対応能力を育む一環として、テレビ中継を用いて海外のロースクールと共同で国際契約交渉を実践する授業を開講。また、同様の目的で、コロンビア大学やミシガン大学などアメリカの有力ロースクール教授によるアメリカ法の各種授業や、英語で授業を行うサマー・スクールなども開いてます。

特徴③:多様な人材の育成を念頭に置いたカリキュラム

東京大学法科大学院は、多様な人材の育成に力を入れています。

第一に、現代ビジネスの最先端で活動できる能力を持ったビジネス・ロイヤーの育成に注力。専門的・先端的知識の提供と知識を応用する能力を目的に、倒産法・知的財産法・国際私法・労働法などを選択必修科目に設定し、授業を開講しています。

また、市民の悩みを理解する市民生活ロイヤーの育成にも力を注いでいます。労働法や社会保障法、消費者法、環境法など、幅広い授業を提供している点は、その証左といえるでしょう。

東京大学法科大学院のおすすめポイント

【東京大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:日本の最高学府で最高峰の教授陣から法学を学べる
おすすめポイント②:充実した学習支援体制
おすすめポイント③:さまざまなプログラムが開講

おすすめポイント①:日本の最高学府で最高峰の教授陣から法学を学べる

東京大学法科大学院では、最高峰の教授陣から法学を学べます。

例えば、基本科目憲法を担当する石川健治教授は、「現代憲法学の鬼才」と呼ばれる著名な憲法学者です。民法系の授業を担当する水津太郎教授も、法務省司法試験考査委員や人事院国家公務員採用総合職試験の試験専門委員を務めるなど、民法の領域で、高い影響力を持っています。

このように、同院は、最高峰の教授陣から指導を受けられる点が、最大の特徴といえるでしょう。

おすすめポイント②:充実した学習支援体制

東京大学法科大学院は、充実した学習支援体制を敷いています。

例えば、法学政治学系総合教育棟2階の202号室に法科大学院教育支援室を設置。院生の学習上の相談を受けてくれます。

学習相談室も、充実した学習支援体制を示す場所の1つです。学習相談室では、法学部・大学院出身の学習相談員と心理カウンセラーが、心理的な悩みに関する相談に乗ってくれます。

おすすめポイント③:さまざまなプログラムが開講

東京大学法科大学院は、院生生活を充実させるさまざまなプログラムを開講しています。

代表的なプログラムと言えるのが、サマースクールです。サマースクールでは、アメリカのロースクール教授をはじめ、外国の第一線の研究者・実務家が講師となり、世界最先端の法学知識を伝授してくれます。

このほか、同院は、魅力的な進路を院生に紹介するため、OB・OGを招いた法科大学院進路選択セミナーを開講。進路選択の一助となるプログラムとしては、企業内弁護士として活躍する実務家の話を聞けるインハウス弁護士業務説明会も開いています。

一橋大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

一橋大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

一橋大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員85人(法学未修者枠:20人、法学既修者枠:65人)
収容定員255人
在籍者数193人(2023年4月1日現在)

参考:一橋大学法科大学院「法科大学院について

入学料・授業料

一橋大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円
年間授業料80万4,000円

参考:一橋大学「授業料について

所在地

参考:一橋大学法科大学院「アクセス・お問い合わせ

一橋大学法科大学院は、東京都国立市中2丁目にあります。JR中央線国立駅南口から徒歩で約6分です。

一橋大学法科大学院の特徴

【一橋大学法科大学院の特徴】
特徴①:ビジネス法務に精通できる
特徴②:国際的視野を養える
特徴③:人権感覚を涵養できる

特徴①:ビジネス法務に精通できる

一橋大学法科大学院では、ビジネス法務の専門知識が学べます。

同院は、その一環として、企業・ビジネス法務に関心の強い院生を対象にビジネスロー・コースを設定。週に1回、千代田キャンパスで最新のビジネス現場を踏まえた実践的なカリキュラムによる授業を開講しています。

特徴②:国際的視野を養える

一橋大学法科大学院では、国際的視野を養えます。

同院は、具体的に「英米法」や「法律英語」、「外国法文献読解」など、国際的視野の向上目的とした科目を開講。企業取引をはじめ、日本と外国の法律実務に関する知識を豊富に持つ専任教員による授業も開いています。

特徴③:人権感覚を涵養できる

一橋大学法科大学院では、人権感覚を涵養できる機会が与えられています。

例えば、少人数で特定テーマについて掘り下げた研究を行う「発展ゼミ」の中で、国際人権法と人権実践に関する領域を設置。加えて、外部専門家による人権特別講義を定期的に開催しているほか、研究活動上の不正防止を目的に、研究倫理教育を実施しています。

一橋大学法科大学院のおすすめポイント

【一橋大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:エクスターンシップがある
おすすめポイント②:法律相談に立ち合う研修がある
おすすめポイント③:修了後にカリフォルニア大学への入学が可能

おすすめポイント①:エクスターンシップがある

一橋大学法科大学院は、法律事務所や企業法務部、官庁などで、法律系の実務を経験できるエクスターンシップを2年次夏期に実施しています。

エクスターンシップは、実社会での法律家の役割や機能や、実際の問題解決に必要な能力・知識を体験しながら学ぶ目的です。期間は1〜2週間と短期ですが、習得した法律知識を実践的に使いこなせるスキルを磨けます。

おすすめポイント②:法律相談に立ち合う研修がある

一橋大学法科大学院は、派遣先の法律事務所で、弁護士の法律相談に立ち会い、指導を通じて研修に従事する法律相談クリニックを2年次冬期に開講しています。

法律相談クリニックは、法律相談の方法と案件処理の方針を学ぶとともに、法律家の果たすべき役割を体得するのが目的です。研修期間中は弁護士とともに派遣先で実施される法律相談に立ち会うだけでなく、集中講義を受けるため、実務と座学の両面から法律知識を向上させられます。

おすすめポイント③:修了後にカリフォルニア大学への入学が可能

一橋大学法科大学院では、同院での修士号取得後にカリフォルニア大学ヘイスティング法科大学院(LL.M.課程)への入学が可能です。

LL.M.課程は、入学枠が毎年2人で、入学選考も行われます。入学選考を通過し、LL.M.課程に入学すると、リーゼンフェルド奨学生として学費の半額に相当する奨学金を給付してもらえます。

東京都立大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

東京都立大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

東京都立大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員40人
収容定員120人
在籍者数84人(2023年5月1日現在)

参考:東京都立大学「2023年度入試状況(法科大学院)」「学生数

入学料・授業料

東京都立大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円
年間授業料66万3,000円

参考:東京都立大学「入学考査料・入学料・授業料について

所在地

参考:東京都立大学法科大学院「東京都立大学法科大学院のご案内

東京都立大学法科大学院は、東京都中央区晴海1丁目にあります。東京メトロ有楽町線「月島」駅から徒歩5分です。

東京都立大学法科大学院の特徴

【東京都立大学法科大学院の特徴】
特徴①:大都市の問題に対応できる法律知識を身につけられる
特徴②:段階的カリキュラムで基礎から実践力まで修得できる
特徴③:双方向・ディベートを重視したカリキュラム

特徴①:大都市の問題に対応できる法律知識を身につけられる

東京都立大学法科大学院では、大都市の問題に対応できる法律知識を身につけられます。

大都市の問題とは、企業活動や公益活動、国際的な領域での活動に付随する問題です。これらの問題に対応できる法曹を育てようと、法律基本科目から展開・先端科目まで多種多様な授業が展開されています。

特徴②:段階的カリキュラムで基礎から実践力まで修得できる

東京都立大学法科大学院では、段階的カリキュラムにより基礎から実践力まで体系的に法律知識を習得できます。

例えば、同院は、1年次に必修科目としての法律基本科目のほか、選択科目の基礎法学・隣接科目といった科目を配当し、院生の法的思考能力を養成。2年次には、憲法総合や民法総合といった双方向・ディベート形式の講義を通じて、法的思考能力の鍛錬と表現能力の養成を図ります。

同院が提供するカリキュラムは、これだけではありません。3年次には、演習系科目のほか、情報法や刑事政策などの展開・先端科目を配当し、実践的表現能力を伸ばしてくれます。

特徴③:双方向・ディベートを重視したカリキュラム

東京都立大学法科大学院は、双方向・ディベートを重視したカリキュラムを設けています。

具体的には、実践基礎科目で、刑事裁判での主要場面のシミュレーションができる模擬裁判を開講。同じく実践基礎科目で、実践的な法文書作成の学習をはじめ、実務を実体験できるエクスターンシップを開いています。

東京都立大学法科大学院のおすすめポイント

【東京都立大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:徹底した少人数教育
おすすめポイント②:助教による学修支援を受けられる
おすすめポイント③:充実したオフィスアワー

おすすめポイント①:徹底した少人数教育

東京都立大学法科大学院は、徹底した少人数教育を提供しています。

具体的には、開講科目の多くを1クラス30人以下の講義に設定。多人数での講義とは異なり、受講者の全員が議論に積極的に参加できるようにしています。

おすすめポイント②:助教による学修支援を受けられる

東京都立大学法科大学院は、研究者大学院や法科大学院を修了した助教による学修支援が受けられます。

具体的には、助教は教材の作成・配布など、学修の一般的な支援を展開。公法や民事法といった各助教の専門分野に関する質問・相談にも随時対応してくれます。

おすすめポイント③:充実したオフィスアワー

東京都立大学法科大学院は、充実したオフィスアワーを設けています。

講義以外に学修指導を受けられるオフィスアワーについては、予約不要の形で週1コマ設定。講義に直接関係する質問のほか、当該分野についての疑問にも対応してくれます。

千葉大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

千葉大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

千葉大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員40人(法学未修者枠:25人、法学既修者枠:15人)
収容定員120人
在籍者数68人(2023年5月1日現在)

参考:千葉大学法科大学院「 研究科概要」「千葉大学大学院専門法務研究科規程

入学料・授業料

千葉大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円
年間授業料80万4,000円

参考:千葉大学法科大学院「学費・奨学金

所在地

千葉大学法科大学院は、千葉県千葉市稲毛区弥生町にあります。JR総武線西千葉駅北口から徒歩で1分です。

千葉大学法科大学院の特徴

【千葉大学法科大学院の特徴】
特徴①:基本重視のカリキュラム
特徴②:充実した実務教育
特徴③:3つの履修モデルを用意

特徴①:基本重視のカリキュラム

千葉大学法科大学院は、基礎からの積み上げ教育を、主に対話形式で展開しています。

例えば、必須科目に公法や民事法、刑事法といった基本的な法律科目を配当。その上で、2年次に憲法や行政法、民法など、実定法の運用能力を養成できる対話型科目を開講しているため、法律の基礎能力を徹底的に鍛えられます。

特徴②:充実した実務教育

千葉大学法科大学院では、実務教育が充実しています。

例えば、同院は、実務家教員による授業を少人数クラスで開講。さらに、千葉県弁護士会所属の弁護士の協力を得て、法律事務所でのエクスターンシップを実施しています。

特徴③:3つの履修モデルを用意

千葉大学法科大学院は、志望別に「市民生活法務志望」と「企業法務志望」、「公共法務志望」の3つの履修モデルを提供しています。

市民生活法務志望との関連では、労働法基礎や消費者法などの科目を開講。このほか、企業法務志望との関連では、倒産法基礎や独占禁止法、公共法務志望との関連では、環境法や租税法などの授業を開設しています。

千葉大学法科大学院のおすすめポイント

【千葉大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:徹底した少人数教育
おすすめポイント②:優れた勉学環境
おすすめポイント③:修了生弁護士によるチュートリアル制度

おすすめポイント①:徹底した少人数教育

千葉大学法科大学院は、徹底した少人数教育を提供しています。

例えば、2年次の基本的実定法科目のほとんどは、1クラス10〜20人規模で授業を実施。授業の内容も、ディスカッションの形で授業を進めるため、法律に関連する対話能力を育めます。

おすすめポイント②:優れた勉学環境

千葉大学法科大学院は、優れた勉学環境を整えています。

具体的には、24時間利用可能な学習自習室と法律図書室を学内に整備。学生自習室にはWi-Fi環境が整っている上、インターネット接続ソケットを備えた個別座席が全院生に割り当てられています。自習室の横にある法律図書室では、あらゆる判例集や基本文献、雑誌などを閲覧可能です。

おすすめポイント③:修了生弁護士によるチュートリアル制度

千葉大学法科大学院は、修了生弁護士によるチュートリアル制度を設けています。

チュートリアル制度では、OB・OGの弁護士が3年コースの1年生にチューターとして付き、勉強の基本的内容を指導。勉強方法や就職活動の相談にも乗ってくれます。

さらに、3年生には、OB・OGの弁護士が修了生フェローとして、文章作成をはじめ、アウトプット能力に関連する指導を行います。この点、修了生フェロー制度は司法試験対策にも万全を期した制度といえるでしょう。

筑波大学法科大学院の特徴とおすすめポイント

筑波大学法科大学院の基本情報

入学定員・収容定員・在籍者数

筑波大学法科大学院の入学定員と収容定員、現在の在籍者数は次の通りです。

入学定員36人
収容定員108人
在籍者数129人(2022年5月現在)

参考:筑波大学法科大学院「概要

入学料・授業料

筑波大学法科大学院の入学料と授業料は次の通りです。

入学金28万2,000円
年間授業料80万4,000円

参考:筑波大学法科大学院「学費・奨学金

所在地

参考:筑波大学法科大学院「所在地・アクセス

筑波大学法科大学院は、東京都文京区大塚3丁目にあります。東京メトロ丸の内線茗荷谷駅から徒歩で約3分です。

筑波大学法科大学院の特徴

【筑波大学法科大学院の特徴】
特徴①:社会人の学び直しを主眼とした教育理念
特徴②:目指す法曹象に応じた3つの受講モデル
特徴③:充実した総合演習科目

特徴①:社会人の学び直しを主眼とした教育理念

筑波大学法科大学院は、教育理念に社会人の学び直しを主眼に置いています。

実際、同院は2005年4月、社会人のキャリア転換を促そうと、夜間社会人法科大学院として開設されました。この開学理念のもと、現在は平日夜間に1日2時限制、土曜日に5時限制を採用し、働く社会人が通いやすい授業時間制度を設けています。

特徴②:目指す法曹象に応じた3つの受講モデル

筑波大学法科大学院は、目指す法曹像に応じて「市民生活に密着した弁護士」「ビジネス・ローヤー」「公務員キャリアアップ」の3つの受講モデルを設けています。

このうち、ビジネス・ローヤーでは、1年次に英米法や立法学、2年次にEU法や経済法といった科目を配当。その上で、3年次に企業法務や金融法といった選択必修科目を設けることで、企業法務の専門知識を段階的に身につけられるカリキュラムとしています。

特徴③:充実した総合演習科目

筑波大学法科大学院は、具体的紛争を解決する上で必要な法的分析・処理能力を育成するため、充実した総合演習科目を提供しています。

総合演習科目は、院生と教授が紛争事例をもとに議論を深める双方向型の授業です。同院では、公法・民事法・刑事法の各領域で、総合演習科目を設け、院生の応用能力養成を図っています。

筑波大学法科大学院のおすすめポイント

【筑波大学法科大学院のおすすめポイント】
おすすめポイント①:長期履修制度がある
おすすめポイント②:オンライン授業を開講
おすすめポイント③:チューター制度がある

おすすめポイント①:長期履修制度がある

筑波大学法科大学院は、働きながら法曹資格の取得を目指す社会人のニーズに合わせ、長期履修制度を設けています。

長期履修制度は、勤務などの都合により、標準修業年限の3年間で修了が困難と見込まれる場合に、4年間の長期履修が認められる制度です。この制度を利用すると、勤務が忙しい場合でも、無理のない形で履修できるため、高い学習効果を得られます。

おすすめポイント②:オンライン授業を開講

筑波大学法科大学院は、有職社会人が法科大学院教育にアクセスする際の場所的・時間的障害を解消するための手段として、オンライン授業を開講しています。

このため、国内外の出張先や自宅などからタブレット端末を通じて授業を受講することが可能です。

おすすめポイント③:チューター制度がある

筑波大学法科大学院は、若手・中堅弁護士を配置したチューター制度を導入しています。

チューター制度は、法学未修者の学修を支援したり、院生が法実務家と身近に触れ合える機会を提供したりするのが目的です。同制度の一環として、平日や土曜日の授業時間外や、夏期・春期休業期間に、講義の補完として少人数かるアウトプット中心のチューターゼミを開講しています。

[参考情報]各校の司法試験合格率

区分大学名入学定員位置令和4年度司法試験合格率
国立東京大学230人東京都60.9%
国立一橋大学85人東京都60.0%
公立東京都立大学40人東京都23.6%
国立千葉大学40人千葉県20.8%
国立筑波大学(東京キャンパス)36人東京都32.7%
かもっち

詳細な情報は、各校の紹介ページに記載しているからそちらを見てくれよな

あひるっぺ

そっちのページだと、年度別の合格者数、合格率などの推移も確認できますよ!

まとめ

本記事では、関東圏に立地する5国公立大学のロースクールの基本情報と特徴、おすすめポイントについて述べてきました。

今回述べてきたことからわかるように、いずれも学校も、教育の内容と質に優れた名門ロースクールです。どのロースクールに入学しても、優れた法曹になるための知識や技能を身につけられるでしょう。

本記事が、ロースクール選びの参考になれば幸いです。

法科大学院の入試に関する情報をお探しでしたら、当サイトに掲載されている記事「2023年 法科大学院入試の対策ポイント6選と過去問対策」が参考になるでしょう。この記事では、法科大学院入試に向けての重要な対策ポイントが詳しく解説されています。以下はその主要なポイントです:

  1. ロースクールの重要性の理解:どのロースクールに進学するかは、人生に大きな影響を与えます。ロースクール選びは、授業内容やカリキュラム、教員や同期の影響などを考慮して慎重に行う必要があります​​。
  2. 受験校数の決定:法科大学院入試には受験回数の制限がなく、何校でも受験することが可能です。しかし、国立の入試日程が重なることが多いので、試験日程の確認は重要です。一般的には3校から5校を受験することが推奨されています​​。
  3. 対策の開始時期:私立の入試は夏、国立の入試は秋に行われることが多いです。早期に対策を開始することが重要で、特に法律の試験は早くからの勉強が求められます。また、公務員試験や民間就職を併願する場合は、出題範囲が重なる部分から勉強を始めることが有効です​​。
  4. 勉強すべき科目:ロースクール入試では、基本7法(憲法、行政法、民法、会社法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法)の論文式試験が出題されることが一般的です。優先順位としては、憲法、民法、刑法が高く、これらの科目から勉強を始めることが勧められています​​。
  5. 論文対策:司法試験予備校の利用が有効です。予備校では、合格に必要な知識範囲や演習量に関するノウハウが提供され、独学に比べて効率的な学習が可能です。特に、アガルートアカデミーのようなオンライン予備校が推奨されています​​。→アガルートの法科大学院入試対策の評判はこちら

この記事を通じて、法科大学院入試における重要な対策方法について理解を深めることができます。法科大学院入試に臨む受験生にとって、この情報は非常に役立つかと思います。

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