【法律初学者向け】勉強効率を高める読書術

あひるっぺ

法律書籍は読むのが難しい…

かもっち

あひるっぺさん、法律書籍は多くの場合分厚く専門用語が多く使われているため、読むのが難しいと感じる人が多いよ!

法律書籍は情報量が一般的な書籍よりも多い」傾向にあります。漫然と読んでしまうと、莫大な時間がかかってしまうことになります。

読書は、知識のインプットのための一つのツールにすぎません。知識のインプットのためにどのような読む方があるのかを事前に知っているかどうかで学習効果は段違いになります。

本記事では、法律初学者向けに勉強効率を高める読書術をご紹介したいと思います。

勉強効率を高める読書の仕方としては、以下のポイントがあります。

\勉強効率を高める勉強法ポイント5選/

①目的を明確にする

②スキミングを活用する

③マークやメモを活用する

④タイムボックスを使う

⑤アクティブリーディングを心がける

目的を明確にする

読書の目的を明確にし、それに合わせた読み方をすることで、効率的に情報を取り入れることができます。

目的を明確にする」とは、読書に取り組む前に、どのような目的で読書をするのかを明確にすることです。目的を明確にすることで、効率的な読書が可能になります。

具体的には、以下のような手順で目的を明確にすることができます。

読書の目的を考える:例えば、読書の目的としては、調査・研究、情報収集、自己啓発、エンターテイメントなどがあります。法律書籍の場合であれば、期末試験のため、司法試験対策のため、特定の分野の理解を深めたいためなどの目的が考えられます。常に、なぜこの書籍を読むのかは意識するようにしましょう。

目的に合わせた本を選ぶ:自分が読書をする目的に合わせた本を選ぶことが大切です。例えば、情報収集を目的とする場合は、信頼性の高い情報源を選ぶことが必要です。

法律書籍の場合、基礎知識を理解するのであれば、入門書や基本書が適しています。他方で、インプツトした知識を実践したいのであれば、演習書を選ぶと良いでしょう。学術論文を書くためであれば、権威性の高い書籍を選ぶことになるでしょう。

目的に応じた読み方をする:目的に合わせた読み方をすることで、効率的に情報を取り入れることができます。

例えば、表現の自由に関する重要判例を知りたいのであれば、判例知識を重点的に確認することになるかと思います。

漫然と読み進めるのではなく、目的を明確にすることで、自分が何を得たいのかを明確にすることができ、効率的な読書が可能になります。

特に、法律書籍は、情報量が多い傾向にあるので、気をつける必要があります。

\法律書籍一覧/

憲法基本書判例集演習書参考書
行政法基本書判例集演習書参考書
民法基本書判例集演習書参考書
商法基本書判例集演習書参考書
民事訴訟法基本書判例集演習書参考書
刑法基本書判例集演習書参考書
刑事訴訟法基本書判例集演習書参考書

スキミングを活用する

法律書籍は、冗長であることがよくあります。

全ての文章を丁寧に読むのではなく、重要な部分をスキミングして把握することで、効率的に読書を進めることができます。

スキミング」とは、文章全体をざっと読み流し、重要な部分をピックアップする読み方のことです。スキミングを活用することで、大量の情報を短時間で取り入れることができ、勉強効率を高めることができます。

以下に、一般的なスキミングの方法について説明します。

  1. 目次を確認する:本の目次を確認し、どの章やセクションが自分が必要とする情報を含んでいるかを特定します。法律書籍には詳細な目次が付いていることが多いです。
  2. 見出しやボールド体をチェックする:本文中の見出しやボールド体を確認し、自分が必要とする情報が含まれているかをチェックします。
  3. 内容をざっと目を通す:全体像をつかむため、文章全体をざっと目を通します。キーワードや重要な文を目にとめたら、メモをとります。
  4. スキップする:重要でない部分や自分が必要としない情報は、スキップします。
  5. 要約する:最後に、目にとめたキーワードや重要な文をまとめ、自分の言葉で要約します。

スキミングは、読むスピードが速くなるため、正確性を欠くことがあります

しかし、目的に合わせて活用することで、効率的な勉強ができます。

特に、目次を確認すること非常に大切です。法学は、学習範囲が無限に近いです。また、体系的な理解が重要とされています。常に今自分がどこの勉強をしているのか意識しましょう。

更に、スキミングの技術は、実務家になってからも重要となる技術のひとつです。実務家になれば、特定の事例に対する検討において必要となる情報をピックアップする必要があります。今から練習をしておくと良いかと思います。

昨今は、リーガルリサーチを支援するツールが開発されてはいますが、それでも基礎体力としてスキミングの技術は必要だと思います。

マークやメモを活用する

読んだ内容をメモやマーカーで整理し、自分なりのまとめを作ることで、覚えやすくなります。

マークやメモを活用する」とは、読書中に重要な部分や自分が気になった箇所をマーキングしたり、メモをとったりすることで、後で復習する際に役立てる方法です。

以下に、マークやメモを活用する方法について説明します。

  1. マーキングをする:読書中に重要だと思った箇所や、後で覚えておきたい部分にマーキングをします。ハイライトペンや付箋を使うことで、後で見つけやすくなります。
  2. メモをとる:読書中に思いついたことや、理解しきれない部分をメモに書き出しましょう。後で復習する際に、メモを参考にすることで理解を深めることができます。
  3. 要約をする:各章やセクションの終わりに、自分の言葉で要約をすることで、理解を深めることができます。
  4. マークやメモの整理:マークやメモを整理し、重要な部分だけをまとめたノートを作成しましょう。ノートを作ることで、後で復習する際に必要な情報を簡単に見つけることができます。

法律書籍の場合、例えば、判例が判断した規範部分をマークしたり重要な論点についてマークしたり様々な方法が考えられます。

また、マークや付箋を使用する場合は、自分のルールを決めておくと後で読み返した時に記憶を想起しやすいかと思います。まずは、マイルールを決めておくと良いでしょう。

マークやメモを活用することで、読書中に得た情報を効率的に整理し、後で復習する際に役立てることができます。

タイムボックスを使う

一定時間読書に集中し、その後は休憩を挟むことで、疲れにくく、長時間読書に取り組むことができます。

タイムボックス」とは、あらかじめ決めた時間枠内で作業を行うことで、効率的に時間を使うことができる手法です。勉強や読書などでもタイムボックスを活用することで、効率的に勉強時間を使い、集中力を保つことができます。

以下に、タイムボックスを使う方法について説明します。

  1. 目標を設定する:あらかじめ達成したい目標を設定します。例えば、1時間である程度の量の本を読み終えたい、あるいは、30分間に特定の範囲を理解したいなどです。
  2. 時間を設定する:目標に合わせて、時間枠を設定します。時間は、目標に対して達成可能であり、自分が集中できる時間を設定しましょう。
  3. 集中する:時間枠内に集中して作業を行います。集中するために、外部からの刺激を最小限にすることが重要です。
  4. 休憩をとる:時間枠が終了したら、必ず休憩をとりましょう。10〜15分の短い休憩をとることで、脳をリフレッシュし、集中力を維持することができます。
  5. 次のタイムボックスに移る:休憩後、次のタイムボックスに移ります。前回の作業が完了していない場合でも、次のタイムボックスでは新たな作業に取り組むようにしましょう。

タイムボックスを使うことで、時間の使い方が明確になり、時間を無駄にすることが少なくなります。自分に合った時間枠を設定し、集中力を維持することが大切です。

特に法律の勉強は、長期戦です。限られた時間の中で効率よく勉強するという意識が非常に重要です。

アクティブリーディングを心掛ける

読書中に自分で考えることで、理解度が深まり、効率的に学習することができます。

アクティブリーディング」とは、読書中に自分なりに考え、理解し、問いかけることで、より深く内容を理解し、記憶に残りやすくする読書の方法です。以下にアクティブリーディングを心掛ける方法について説明します。

法律書籍を読む際は、内容を確かに理解できているのか確認しながら読むようにしましょう。

もし、繰り返し読んでも理解が難しいと感じるのであれば、レベルが合っていない可能性があります

  1. 目的を持って読む:何を学びたいのか、どのような情報を得たいのか、目的を持って読むことが大切です。目的が明確であれば、重要な情報を見逃さず、理解することができます。
  2. テキストに目を通す:まずは、テキストをざっと目を通します。タイトル、章立て、挿絵、グラフなどを見て、どんな内容が書かれているのか、概要をつかみましょう。
  3. 問いを立てる:テキストを読む前に、自分自身に問いを立てることで、どのような情報を得たいのか、どのようなことに着目すべきかを考えることができます。また、読み終えた後にも、自分が理解できていない点や疑問点に対して、疑問を持つことで、より深い理解ができます。
  4. テキストにメモを取る:読書中に、自分なりにまとめたり、重要な部分にマーカーを引いたり、メモをとることで、後で復習するときにも役立ちます。
  5. 結論を出す:テキストを読み終えたら、自分自身でまとめをつくり、結論を出すことが重要です。自分なりに整理することで、より深く内容を理解することができます。

アクティブリーディングを心掛けることで、より深い理解を得ることができます。テキストに対して積極的に考え、問いを立てることで、より効果的に読書を行うことができます。

例えば、法律書籍の場合、しばしば事例を元にした解説がされます。事例を実際に法律を適用した場合、本当にそのような結論になるのか、実際に自分で試してみるのも良いかと思います。

知識を実践してみる

法律は実践的なものであるため、本を読んだ後は、実際の法的な問題を検討してみることが大切です。

身近な事例を元に法律を適用するとどのような結論が導かれるのか検討してみると良いでしょう。このようにして、インプットした知識を実際に使用することで自分が理解したことを深め、記憶に定着させることができます。

これらの方法を組み合わせることで、効率的な読書が可能になります。

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