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〈判例相互を有機的に関連づける〉とはどういう作業なのか、〈判例を踏まえた検討〉とはどのような作業なのか──。司法試験において決定的に重要な「判例を中心とした学習」。司法試験の「採点実感」によると、この「判例を中心とした学習」を通じて「判例を正確に理解」し、「事実との関係を踏まえた当該“判例の射程”範囲の確認」を理解することが求められています。すなわち憲法の学習においては、重要判例の内容を理解した上で、それらを有機的に関連づけながら、ある判例で示された考え方・判断枠組みが、?当該判例の事実関係のみにおいて妥当するのか、それとも、?一般的に応用可能な判断枠組みなのか、?であるとしたら当該判断枠組みを用いるに際していかなる事実が重要となっているのか、といった検討をしていくことが必要です。これを踏まえて本書は、重要判例について「メイン型」「対比型」「通覧型」の3つのアプローチを用いて「判例の射程」を解説し、基本書や判例集で得た知識を真に使いこなすための力を養います。今改訂では既存内容のアップデートにとどまらず、9つの書き下ろし新章を追加。憲法判例をより深く理解できる好評の一冊が、さらに盤石に!
第0章 憲法判例の「射程」を考えるということ 〔横大道聡〕
第1章 人権の制約態様 〔横大道聡〕
第2章 公務員の政治的行為の制約 〔山田哲史〕
第3章 子どもの人権 〔堀口悟郎〕
第4章 判例における私人間効力論 〔栗島智明〕
第5章 強制加入団体と構成員の権利 〔岡田順太〕
第6章 人格的生存にとって不可欠ではない行為の規制 〔横大道聡〕
第7章 「個人の私的生活上の自由」の保障 〔横大道聡〕
第8章 別異取扱いの「合理性」審査と「事柄の性質」 〔横大道聡〕
第9章 家族制度 〔岡田順太〕
第10章 選挙権 〔新井誠〕
第11章 思想に反する外部的行為の強制 〔御幸聖樹〕
第12章 政教分離に関する事案 〔西村裕一〕
第13章 中立的な法令の適用と信教の自由 〔横大道聡〕
第14章 事前抑制の諸類型と表現の自由 〔横大道聡〕
第15章 公共施設の管理権とその憲法的統制 〔木下昌彦〕
第16章 職業の自由 〔赤坂幸一〕
第17章 学問の自由と大学の自治 〔岡田順太〕
第18章 財産権の制約 〔村山健太郎〕
第19章 「正当な補償」の意義と補償の要否 〔西山千絵〕
第20章 生存権訴訟 〔柴田憲司〕
第21章 教育権の所在 〔堀口悟郎〕
第22章 行政手続と憲法31条 〔村山健太郎〕
第23章 裁判を受ける権利 〔丸山敦裕〕
第24章 委任立法の規定の解釈 〔横大道聡〕
第25章 部分社会の法理 〔井上武史〕
第26章 立法不作為と国賠違法 〔岡田順太〕
第27章 法律と条例の抵触審査 〔横大道聡〕
第28章 学校における規律と自由〔木下昌彦〕
第29章 刑事収容施設内における被収容者の権利・自由 〔新井誠〕
第30章 裁判における政党の位置づけ 〔新井誠〕
第31章 行政裁量・立法裁量と「専門技術的・政策的判断」の内実 〔柴田憲司〕
第32章 不明確性・過度広汎性 〔吉川智志〕
第33章 合憲限定解釈と憲法適合的解釈 柴田憲司〕
第34章 第三者の違憲主張適格 〔山本健人〕
第35章 立法事実の変化の検討の仕方と救済の観点 〔山田哲史〕
【判例索引・事項索引】
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