司法試験はなぜ合格しやすくなった?令和4年司法試験合格者データから読み解く【知らないと損するデータ】

令和4年度の、現役合格者数(率)・未修/既習合格者数(率)・短答合格者数(率)の多い法科大学院はどこだったのでしょうか。以下について円グラフ、棒グラフを利用し徹底解説していきます。司法試験に関して、視覚的に分析を行っていきましょう。

  • 受験者数
  • 短答合格者数
  • 最終合格者数
  • 合格率

令和4年度(2022年度)の司法試験の合格発表は、令和4年9月6日に行われました。これを受けて当サイトでは、令和4年度の司法試験データに基づき、作成しています。なお、データに関しては、法務省の司法試験の資料(http://www.moj.go.jp/barexam.html)から引用しております。

かもっち

サクッと確認したい方は、グラフを見るだけでも参考になると思うぞ。

では、まず、直近9年間の全体の受験者数はどのようになっているのでしょうか。

そもそも司法試験とは?

司法試験とは、法曹資格を付与されるための国家試験です。この試験に合格すると、以下になることができます。

  • 裁判官
  • 検察官
  • 弁護士

司法試験を受験するには、以下どちらかの受験資格を持っておく必要があります。

  • 法科大学院卒業
  • 予備試験合格

法科大学院は既習コース(2年で卒業、法学既修者をすでに学んだ人対象)と未修コース(3年で卒業、法学学んでいない未修者を対象)があります。ちなみに、法学部を卒業しているかは重要ではなく、卒業しても、していなくても、どちらのコースも入試に合格すれば入学することができます。

※新しく法曹コースが新設されています。

司法試験の受験者数、合格者数等の推移

司法試験 受験者数・合格者数・合格率の推移(平成18年度~令和4年度)

このグラフは、平成18年度から、令和4年度の新司法試験おける受験者全体を表したグラフです。平成18年度に、新司法試験が開始され、移行期間として、5年間旧司法試験と並行して実施されていました。そのため、初めの5年間は受験者数が徐々に上昇する結果となっています。その後、谷や山がありますが、現在は約3,000人ほどの受験者がいます。

受験者数のピークである平成23年度8,765人と比較すると、5,683人減少し3,082人います。合格率は、新司法試験の開始直後は受験者数が少なかったため高くなっていますが、移行後は最終合格者が25%ほどまで落ちています。そのため、初めの5年の合格率は参考値として見ておいてください。

かもっち

令和4年司法試験の合格率は、新司法試験制度発足時の平成18年司法試験の合格率に近いですね。

合格者数は近年大きな変化はありませんが、合格率が大きく上昇しています。この原因について次のグラフでご紹介します。

ちなみに、法科大学院や司法試験の受験における制度が変わっています。来年度以降は状況に変化があると思われます。

なぜ合格率が上昇しているのか?

合格率の上昇の原因は受験者数の減少です。以下で詳しく見ていきます。

受験者数の減少

司法試験 受験者数・合格者・合格率の推移(平成26年度~令和4年度)
かもっち

このグラフを見ると、司法試験受験者数の減少と、司法試験合格率の上昇は顕著ですな。

受験者数の減少が起こっているにも関わらず、合格者数は維持のようです。特にここ数年間の受験者数の減少が激しいです。平成28年度と令和4年度の受験者数は55%(3817人)減少しました。対して、合格者数は11%(180人)の減少です。減少率を考えると、合格者数は維持していますが、受験者数は減少傾向です。これにより、年々合格率が上昇していると考えられます。

なぜ、受験者が減少しているにもかかわらず、合格者数が変わらないかというと、内閣官房で行われた法曹養成制度改革顧問会議で、「司法試験の合格者数の目標を1500人」としているからだと考えられます。この目標に近づくよう維持をしているのではないでしょうか。

大きな変化:予備試験合格者の合格者・合格率の上昇

予備試験合格者の合格者・合格率の上昇です。毎年予備試験合格者の司法試験合格率は高いのですが、令和4年度は、98%とほぼ100%に近い数値を出していました。

司法試験(既習/未修/予備試験) 合格者数・合格率の推移(平成26年度~令和4年度)
かもっち

予備勢、端的に強いなぁ…。

各年度の合格者数を100%表示し、既習法学・既習非法学・未修法学・未修非法学・予備試験の比率を表したグラフです。平成28年度と比較し、「法学部を卒業&既習コース」で-3.2%、「非法学部を卒業&既習コース」で-0.6%、「法学部を卒業&未修コース」で-6.5%、「非法学部を卒業&未習コース」で-3.1%と、令和4年度では比率がすべて減少しています。

しかし、予備試験合格者の司法試験合格者の比率は、13.3%と唯一比率が大きくなっています。

下記グラフは、司法試験合格者の属性別の占める割合です。予備試験合格者の割合が年々増加しています。

100%積み上げ棒グラフ 合格者の比率(既習法学・既習非法学・未修法学・未修非法学・予備試験)の推移(平成26年度~令和4年度)

 短答式試験の合格率は毎年変わらず100%近い数字ですが、論文式試験の合格率も年々上昇しており、令和4年度の予備試験合格者の司法試験合格率は97.5パーセントとなっています。

予備試験合格者の司法試験合格率・短答式試験合格率の推移(平成26~令和4年度)

(参考)予備試験合格者の司法試験受験者数と合格者数の推移

予備試験合格者の司法試験受験者数・合格者数の推移(平成26年度~令和4年度)

予備試験合格者の司法試験受験者数・合格者数が分かるグラフです。受験者数は平成26年度から平成30年度まで上昇しておりました。しかし、令和に入ってからは勢いがなくなり、400人前後で推移しています。司法試験合格者数は、令和4年度に過去一番多い人数でした。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回は、最新の令和4年司法試験の合格者データを基になぜ司法試験が受かりやすくなったのかについて解説をさせて頂きました。漠然と合格率が上昇していると考えるのではなく、なぜ合格率が上昇しているのかを知ることが試験対策にとって有用だろうと考えます。

当サイトでは、引き続きデータを収集し、視覚化して司法試験受験者に有益な情報を提供していきたいと思います。

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