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ページ数
600頁
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内容紹介

刑事裁判の仕組みと構造を分かりやすく解説した、実務家と理論家の共同執筆によるスタンダード・テキスト。社会のデジタル化の進展に伴う新たな動きなど、最新の状況を踏まえ、重要論点や主要判例を丁寧に説明する。好評の概説書を4年ぶりに更新した、待望の改訂版。読みやすい2色刷り。

目次

序 章
1 刑事手続法の重要性
2 適正迅速な処罰と個人の人権――2つの刑事訴訟法観

第1章 日本の刑事手続
I 刑事訴訟法
1 刑事訴訟法の意味
2 刑事訴訟の歴史
3 日本の刑事訴訟法
4 現行刑事訴訟法――刑事訴訟法の法源
II 刑事訴訟の基本的原理
1 当事者主義の原則
2 職権主義との調和
III 刑事手続の担い手
1 警察と警察官
2 検察官と検察事務官
3 被告人
4 弁護人
5 裁判所
IV 犯罪被害者への配慮
1 被害者保護施策
2 被害者参加制度
(1)制度導入の背景
(2)被害者参加の許可等
(3)被害者参加人の権限
3 被害者の氏名等の情報を保護する制度
(1)公開の法廷における被害者の氏名等の秘匿
(2)証拠開示の際の被害者特定事項秘匿の要請
4 被害者の権利利益の保護を図る諸施策
V 刑事手続の概観
1 刑事手続の多様性
2 主要な手続の流れ

第2章 捜 査
I 総 説
1 捜査の意義
2 捜査の構造論
3 任意捜査と強制捜査
(1)強制捜査と令状主義
(2)任意捜査と強制捜査の限界
(3)任意捜査として許容される限界
4 違法捜査とその救済
II 捜査の端緒
1 捜査の開始
2 捜査の端緒の具体例
3 職務質問とその問題点
(1)警察官職務執行法
(2)所持品検査
(3)自動車検問
III 任意捜査の限界
1 任意捜査の許される範囲
2 写真撮影
3 秘密録音
4 おとり捜査
5 任意同行と取調べ
6 任意捜査における有形力の行使
IV 被疑者の逮捕・勾留
1 逮捕の意義
(1)逮捕と令状
(2)現行犯逮捕
(3)通常逮捕
(4)緊急逮捕
(5)逮捕後の手続
2 勾 留
(1)勾留の手続
(2)勾留の裁判
(3)勾留理由開示
(4)勾留の場所
3 逮捕・勾留の諸問題
(1)逮捕と勾留の関係
(2)事件単位の原則――逮捕・勾留の効力の及ぶ範囲
(3)別件逮捕・勾留
V 被疑者等の取調べ
1 証拠収集の方法
2 被疑者の取調べ
(1)取調べの意義
(2)身柄不拘束の被疑者の取調べ
(3)身柄拘束中の取調べ受忍義務
3 の他の人的証拠の収集
(1)第三者の取調べ
(2)合意制度
(3)証人尋問
(4)鑑定等の嘱託
(5)その他
VI 物の押収・捜索と検証
1 捜索・差押え
(1)捜索・差押えと令状
(2)捜索差押許可状の形式要件
(3)捜索・差押えの必要性――実質要件
(4)捜索差押許可状の執行
(5)電磁的記録物
(6)令状によらない捜索・差押え
2 検 証
(1)検証と令状
(2)身体検査
(3)令状によらない検証
(4)実況見分
3 その他の証拠収集手段
(1)体液の採取
(2)通信傍受
VII 被疑者の防御活動
1 被疑者の権利
(1)黙秘権
(2)弁護人の援助を受ける権利
2 捜査段階における弁護活動
(1)接見交通権
(2)捜査活動に対する防御
VIII 捜査の終了

第3章 公訴の提起
I 総 説
1 国家訴追主義
2 起訴便宜主義
3 起訴状
4 予断排除の原則
II 公訴の対象
1 不告不理の原則
2 公訴事実と訴因
(1)審判の対象(訴訟物)
(2)公訴事実対象説と訴因対象説
(3)訴因の特定
(4)訴因の予備的・択一的記載
III 公訴の要件と効果
1 公訴提起と訴訟係属
(1)公訴と裁判権
(2)公訴の権限
2 訴訟条件
(1)訴訟条件の種類
(2)訴訟条件の諸問題
(3)公訴時効
3 略式手続

第4章 公判手続
I 公判の準備
1 公判のための準備活動
2 公判前整理手続
3 公訴提起後の捜査
4 公訴提起後の勾留・保釈
(1)被告人の勾留
(2)保釈・勾留執行停止
II 公判の構成
1 公判手続の意義
2 訴訟指揮
3 裁判の公開と公判の秩序維持
4 当事者主義と公平性
(1)公平な裁判所
(2)除斥・忌避・回避
(3)検察官の客観義務と証拠開示
III 訴因の変更
1 訴因と訴因変更
(1)訴因の理解と訴因変更
(2)訴因変更の実質的意味
2 訴因変更の可否――公訴事実の同一性(広義)
(1)実質的対立点
(2)公訴事実の単一性
(3)公訴事実の同一性(狭義)と訴因の理解
(4)公訴事実の同一性(狭義)の具体的判断基準
3 訴因変更の要否
(1)訴因の理解と訴因変更の必要性
(2)訴因の同一性の具体的判断
4 訴因変更命令
5 訴因変更に関するその他の論点
(1)訴因変更と有罪の可能性
(2)訴因変更の時機による制約
(3)訴因変更と訴訟条件
(4)不意打ち防止の措置
IV 公判期日の手続
1 冒頭手続
2 公判の準備手続
3 証拠調べ手続
(1)冒頭陳述
(2)証拠調べの請求
(3)証拠決定
(4)職権証拠調べの義務
4 証拠調べの実施
(1)証人と証言
(2)証人の取調べ方式
(3)鑑定・通訳・翻訳
(4)被告人質問
(5)証拠調べに関する異議申立て
(6) 裁判員制度実施に伴う証拠調べの変容
5 論告・弁論、弁論の終結・再開
6 判決の宣告
7 迅速な裁判
8 弁論の分離・併合、公判手続の停止・更新
9 簡易公判手続
10 即決裁判手続
11 裁判員制度
(1)基本構造
(2)裁判員の選任
(3)裁判員の参加する公判の手続
(4)裁判員の保護・罰則
(5)裁判員制度の合憲性

第5章 証拠法
I 総 説
1 証 拠
(1)証拠裁判主義
(2)証拠の種類と分類
2 証拠能力と証明力
(1)自由心証主義
(2)証拠能力
3 証拠による証明
(1)厳格な証明と自由な証明
(2)厳格な証明の対象
(3)自由な証明の対象
(4)証明の必要のない事実
4 挙証責任
II 自白法則
1 自白の意義
2 自白の証拠能力
(1)自白法則
(2)任意性の具体的判断
(3)任意性の立証
3 自白の証明力
(1)補強証拠
(2)補強証拠の必要な範囲
III 伝聞法則とその例外
1 伝聞法則の意義
(1)伝聞法則の根拠
(2)伝聞法則の不適用
(3)機械的記録と供述証拠――写真、録音テープ、ビデオテープ等
(4)写し・コピーの証拠能力
2 伝聞法則の例外
(1)概 説
(2)実質的に反対尋問を経た供述調書等
(3)被告人の供述を内容とする書面
(4)捜査機関の検証調書、 鑑定書
(5)323条文書――特に信用すべき情況下で作成された書面
3 321条I項文書――信用性の情況的保障と必要性
(1)321条I項の意義
(2)被告人以外の者の裁判官の面前における供述を録取した書面
(3)被告人以外の者の検察官の面前における供述を録取した書面
(4)被告人以外の者のその他の供述録取書及び供述書
(5)伝聞証言
(6)再伝聞証拠
(7)任意性の調査
4 証拠とすることの同意及び合意書面
(1)証拠とすることの同意
(2)擬制同意
(3)合意書面
5 証明力を争う証拠(弾劾証拠)
IV 共同被告人の証拠
1 共同被告人の法律関係
(1)共同被告人と併合審理
(2)併合と分離
2 共同被告人の供述
(1)共同被告人の証人適格
(2)共同被告人の公判廷における供述
(3)公判期日外の供述
3 共犯者の供述と補強証拠
V 証拠の許容性
1 科学の進歩と証拠評価
2 違法収集証拠の排除
(1)排除法則の意義
(2)判例の排除法則
(3)具体的な排除判断
(4)違法収集証拠から得られた証拠
(5)排除法則と自白法則
(6)手続的正義の観点からの証拠排除
VI 事実の認定
1 総論
2 個々の証拠の証明力の判断
(1)物的証拠
(2)人的証拠
(3)供述の信用性を吟味する際の判断資料
3 全証拠による認定
4 審理への反映

第6章 公判の裁判
I 総 説
1 裁判の意義と種類
2 裁判の成立と内容
(1)裁判の成立
(2)裁判書
II 第1審の終局的裁判
1 実体的裁判
(1)有罪判決
(2)有罪判決の理由
(3)無罪判決
2 形式的裁判
III 裁判の効力
1 確定力
2 既判力

第7章 上 訴
I 上訴一般
1 上訴の意義と種類
2 上訴審の構造
3 上訴権
II 控 訴
1 控訴審の構造
2 控訴の理由
3 控訴審の手続
4 控訴審の裁判
III 上 告
1 上告審の構造
2 上告の理由
3 上告審の手続
4 上告審の裁判
IV 抗 告
1 抗告の意義・種類と性質
2 一般抗告
3 抗告に代わる異議
4 特別抗告
5 準抗告

第8章非常救済手続
I 再 審
II 非常上告

第9章 裁判の執行
I 裁判の執行
II 刑の執行
1 刑の執行の順序
2 死刑の執行
3 自由刑の執行
4 財産刑の執行
III 執行に関する付随手続
1 訴訟費用執行免除の申立て
2 裁判の解釈の申立て
3 執行に関する異議の申立て

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