独学で司法試験に挑むという選択 ─ ロースクール生活と独学のリアル
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司法試験を目指す中で、「本当に独学でやっていけるのだろうか」と不安になる方は少なくありません。
周りを見れば、ほとんどの受験生が予備校に通い、体系的な指導を受けています。
そんな中で、経済的な事情や自分なりの学び方を信じて、独学の道を選ぶというのは、並大抵の覚悟ではありません。
今回ご紹介するのは、まさにその「独学」でロースクール合格を果たし、今年の司法試験に挑んだ方の体験記です。
誰よりも不安と向き合い、試行錯誤しながら自分のペースで学び抜いた過程には、独学ならではのリアルと強さがあります。
≪この記事を読めば以下のことが分かります≫
・独学を選んだ理由
・独学のデメリット・独学のメリット
・ロースクール進学後の独学の位置づけ
・独学で成功するための勉強法の工夫
・独学で頑張る人へのアドバイス
予備校に頼らずとも、正しい努力と工夫で道は開ける。
この記事が、独学で司法試験を目指すすべての方の、勇気と希望の一助になれば幸いです。
目次
はじめに



まずは、今回お話をお伺いした方の情報を聞いてみましょう!
私は、大学3回生のあたりで司法試験を目指すことを決意し、ロースクールに進学することを決めました。
しかし、私が通っていた大学は私立であり、既に奨学金を借りているような状況下だったので、予備校に通う経済的余裕はなく、独学で勉強することにしました。
確かに独学は予備校を利用する人に比べて不利であると思います。ただし、独学でも正しい勉強をしていればロースクールに受かることは可能ですし、司法試験についても同様であると思います。
私は、独学でしたが、早稲田・明治のロースクールを受験、いずれも合格し、明治は全額免除の成績でした。
そして学部と同じ、早稲田大学のロースクールに進学し、今年司法試験を受験しました。



ロースクールも独学で合格!司法試験も独学で挑まれていて、「独学」で挑むコツを教えてもらえそうです!
圧倒的多数が予備校を利用していましたが、十分戦えてきたと思っています。そこで私が感じてきた「独学」についてのあれやこれやについて述べてみようと思います。
司法試験対策に「独学」を選んだ理由
前述したとおり、独学を選んだ主な理由は「予備校の経済的負担の大きさ」です。
予備校を利用する場合、どの予備校化にもよりますが多ければ数百万円の出費を強いられることとなり、実家の支援も期待できなかったため、独学を選択しました。
ただ正直なところ、司法試験について未知の部分が多く、予備校の必要性等についてなにも知らないまま軽率に予備校を利用しないという選択肢をとったという面があることも否定できません。
司法試験対策の「独学のデメリット」



実際に感じられた「独学のデリット」をお伺いし、一覧にまとめたぞ!
≪独学のデメリット≫
情報の少なさ
学習のロードマップがない
正しい勉強法か手探りになる
学習の方向性への不安と時間の無駄になるリスク
・勉強の方向性のズレによる時間の無駄になるリスクがある
・メンタル面の負担が大きい
一般的な受験生との差
・ほとんどの受験生は予備校とロースクールのダブルスクールである
モチベーション維持の難しさ
・モチベーション維持の方法を自力で見つける必要がある



デメリットの詳細を教えてください!
なんといっても、「情報の少なさ」であると思います。
今まで勉強していた数学、英語などと違い、全く新しく勉強することとなる法律については予備校を利用し、ロースクール・司法試験合格までのロードマップを作ってもらう優位性は計り知れないものがあると思います。
独学で勉強するとなると何をどれくらい勉強すればよいか、自分の勉強法は果たして正しいのか、というような闇の中に放り出されたような手探り状態で勉強を進めていく必要があります。なにより勉強の方向性が間違っていれば勉強時間が無駄になるという不安の中で戦うことになるのでメンタル面の難しさもあると思います。
また、司法試験受験生はほとんどが「伊藤塾やアガルート等の予備校」と「ロースクール」のダブルスクールですので、予備校に行くのが無難な選択と言えるでしょう。
したがって、独学で司法試験に臨む場合、勉強の方向性が正しいかを定期的に検証する必要があります。
私は、自主ゼミを複数組んだり、ロースクールの答案添削制度を利用したりして、独学ゆえの方向性のずれを修正することを意識していました。
また独学の場合、モチベーション維持の方法を見つけることが重要であると思います。ロースクールの自習室を利用したり、勉強せざるを得ない場所に身を置いたりすることも一つの手だと思います。
司法試験対策の「独学のメリット」
≪独学のメリット≫
経済的な余裕
・予備校の利用に伴う高額な経済的負担を避けられる
時間的な余裕と自由度
・ダブルスクール(予備校とロースクール)のように予備校の勉強計画に拘束されない
・自分のペースや判断で自由に勉強計画を進めることができる
独学の場合、経済的にも時間的にも余裕がある点がメリットとして挙げられると思います。予備校の経済的負担が大きい点は前述のとおりです。
一方、ダブルスクールの場合どうしても予備校の勉強計画に拘束され、自分の思うように勉強計画を進めることができないことがあると思います。
人によってこの点はメリットにもデメリットにもなり得ると思いますが、私にとっては独学の自由度は大きいメリットでした。自分で勉強を進められる自信がある人は独学でも十分戦えると思います。
「ロースクール生活」と「独学」の両立
早稲田ロースクールの学習環境
司法制度改革の一環としてロースクールの在学中に司法試験を受験することが可能になりました。その結果、ロースクールのカリキュラムが前倒しとなる形で変わり、既修コース入学からの一年間にぎゅうぎゅうに詰め込まれました。
私が在学していた早稲田ロースクールでは、「留年率の高さ」・「授業でのソクラテス・メソッドへの対応の必要性」も相まって、クラスのみんなが授業の予習復習で手一杯になり、余裕がないようにみえました。
ですので、結局はロースクールからみんなが予備校に頼らない戦いになっていくのではないかと考えます。
早稲田ロースクール授業の優位性と注意点
また、ロースクールの授業はそれぞれの法分野の第一線で研究している教授によるものなので予備校と比べて法律に対する深く、正しい理解を得られるものであることは確かだと思います。
ただし、司法試験の合格レベルを大きく逸脱するような講義も少なくないので、取捨選択が求められることには注意が必要です。
加えて、ロースクールの授業は、予備校のように初学者にも分かりやすいものでもないので、「ある程度の基礎があり」また「過去問等に目を通すなどして」、司法試験にはどのような問題でどのようなレベルの問題が出るのかという感覚を養っておく必要はあるかと思います。
「予備校か独学か」という問題の時期
つまり、個人的な意見を述べると予備校か独学かという問題は、ロースクール以前の学部生のレベルの話だと考えます。
ロースクールに入ることができるくらいの基礎が備わっていれば、後はロースクールの講義で応用力を養っていくことになるのが一般的かと思います。
ロースクール進学のメリット
私は、独学でロースクールの受験勉強をし、進学しましたが、ロースクールに入れば「今まで孤独だった戦い」が「チーム戦」になったように感じ、精神的にも仲間ができたことは大きなものでした。
また、もたらされる様々な情報、仲間との自主ゼミなど独学で得られなかったものを得ることができるので独学の方は、「司法試験まで独学」なのではなく、「ロースクール進学まで独学」であると考えれば気が楽になるのではないでしょうか。
独学の勉強法の工夫
「学習」の絶対的な軸
勉強法について明後日の方向に暴走しないよう正しい羅針盤が必要です。
司法試験やロースクールにおいて、それは紛れもなく「過去問」一択です。資格試験である以上、出題形式・範囲・難易が劇的に変化することは考え難いからです。
私は、予備校が頼れない以上、過去問を絶対的な軸にすることを決めて勉強していました。ロースクール受験のときも同様にそのロースクールの過去問を軸にしました。
過去問以外の教材
ただし、過去問では包括的な学習はできないため、予備校のテキストのみを購入したり、基本書をそろえたりなどが必要になると思います。
私は、学部の授業で配布されたレジュメをつなぎ合わせたり、有名な基本書を買ったりして、何とか勉強していました。
ここで、基本書は憲法で言えば「芦辺憲法」など皆が参照するようなものを選ぶものを選びました。相対評価の試験であるのでみんながやることをやるべきであると考えたからです。
このような基本書等と過去問を相互に参照しあい、ロースクールの授業で理解を深めれば独学でも十分であると考えます。
独学で司法試験を目指す方へのアドバイス
独学、特に勉強を始めたてからロースクール受験までの方は、ずっと不安の中で戦っていると思います。
確かに、予備校を使った方がレールの上を走るように早く、安定して学習を進めることができることは疑いようのない事実であると思います。
しかし、ロースクールに入ればもう独学か否かは関係ありません。少なくとも私はそう考えます。むしろ、今まで独学で試行錯誤してきた人の方がロースクールの授業などを有効に活用して伸びるのではないかとすら思います。
独学は、特に「勉強の始めたて」がきついです。
ただ、全科目を一周して全体像さえつかめれば一気楽になるので、今が一番きついと思ってひたすら無心に黙々と勉強すれば後々その経験がむしろアドバンテージになる日が来るのでぜひ頑張ってください。
























