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2060年,ある日記の発見──。ひょんなことから裁判に巻き込まれてしまった平凡吉の訴訟日記にそって,民事裁判のしくみを解説。2022年民事訴訟法改正により,2025年度までに段階的に実現される民事裁判のIT化についても,わかりやすく解説した。
プロローグ──2060年:ある日記の発見〈判決前夜の平凡吉〉
1 裁判を始めるにあたって──裁判所へのアクセスのために〈平凡吉,裁判所で驚く〉 2 裁判のきっかけ──紛争の発生〈藪から棒の立退き要求〉 3 調停手続〈裁判官はどこ?〉 4 処分禁止・占有移転禁止の仮処分〈平凡吉,第1撃を食らう〉 5 訴えの提起から弁護士との相談へ〈清水の舞台から飛び降りる平凡吉〉 6 証拠の収集〈平凡吉,戦いを実感する〉 7 反訴の提起〈平凡吉,反撃に打って出る〉 8 争点を整理するプロセス〈ひざ突き合わせた話合い〉 9 裁判のIT化〈平凡吉,ウェブ会議に驚く──DXって何?〉 10 弁護士との相談〈弁護士先生も楽じゃない〉 11 和解手続〈当事者の主体的な解決,それとも裁判所による押し付け?〉 12 証人尋問〈真実発見のための切り札,それともガス抜きのための儀式?〉 13 判決合議〈裁判官の決断と転勤──3月に判決が多いのはどうして?〉 14 判決の言渡し〈正義はついに勝つ……かな?〉 15 上訴〈第2ラウンドのゴングは鳴るか?〉 16 強制執行〈紙の上の権利から目に見えるお金に〉
エピローグ──21世紀半ばの民事裁判
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