日本国憲法論(佐藤幸治)のレビュー【オーバーワークでも人気の理由とは?】

本日は、オーバーワークでありながらも人気の憲法の基本書の一つである佐藤幸治『日本国憲法論』のレビューについてご紹介したいと思います。

本記事を読めば、佐藤幸治『日本国憲法論』の人気の秘密が分かります。

憲法の書籍選びに悩んでいる方は下記記事を是非ご参照下さい。憲法のおすすめの入門書、基本書、演習書、判例集を一つの記事に集約したものになります。

https://hosyolog.com/magazine/2454/

日本国憲法論の基本情報

日本国憲法論の基本情報は以下のとおりです。

  • 出版社 ‏ : ‎ 成文堂; 第2版 (2020/9/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/9/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 772ページ

レビュー①『辞書として』

読者A

辞書として

評価 :4/5。

憲法学で著名な作者の基本書です。
特に統治機構の分野が詳細に記載されています。
最近に出版された本ですが,最新の判例に対する評価については,深く記載がある印象はありません。
しかし,基本的な定義から書かれているので,調べものをしたいときに手元においてあると便利な本で,とりわけ,択一対策に有用です。

レビュー②『オーバーワークでも大好きなんです』

読者B

『オーバーワークでも大好きなんです』

評価 :3/5。

遂に来ました!芦部信喜先生とならぶ巨頭、佐藤幸治先生の名著の改訂版!テンションが上がるのは筆者だけでしょうか。
各種試験的には、オーバーワーク感がプンプン。脚注に小林秀雄が出てきたりするあたり(204頁)、「試験用参考書」ではないよ!とのメッセージを受け取らざるを得ません。とはいえ、記述は示唆に富むものばかり。憲法が好きになる良書です。
特にお勧めしたいのは自己情報コントロール権にかかる記述です。自己情報コントロール権って「いまいち何が言いたいのか分からん」となりがちなように思いますが、佐藤先生は同説の提唱者。すっきりと理解できることでしょう。
この箇所については、初版との比較をしても面白いです。データバンク社会にかかる記述は、初版では「可能性」として描かれていたのに対し、2版では現に存在する問題として描かれています。(初版184頁、2版206頁対照)また、住基ネット訴訟にかかる記述も、初版に比べて大幅に加筆されています。(初版185〜186頁、2版208〜209頁対照)
まだ2版を全部を読み切れていないので(何せ726頁ありますから…と言い訳させていただきます)、不完全な書評となったことをお許しください。しかし、示唆に富む記述は初版に引き続き健在試験対策的にも、いわば「辞書」として用いるにはうってつけであると考えます。

レビュー③『オーバースペック』

読者C

『オーバースペック』

評価 :2/5。

他の方も指摘しておりますが、参照・引用元が明らかに司法試験で使われる基本書でなく、マニアックな学者からのものが多いです。そのため、ややマニアックな論点にも突っ込んでおり、明らかにオーバースペックな1冊になってます。
もっとも、統治機構に関する記述は秀逸です。芦部は統治の記述が薄く、択一対策にもあまり適しておりませんが、佐藤先生の場合、統治にもかなりの分量を割いておりますので、択一対策に有用です。

最後に

今回は、日本国憲法論(佐藤幸治)のレビューについてご紹介させて頂きました。レビューを読む限りは、司法試験などの対策としては、オーバーワークのようですが、憲法が好きな方やアカデミックの部分を深く学びたい方にはおすすめの一冊のようです。

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