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同志社大学法科大学院の口コミ・評判
4関東圏の学生にもお勧めしたい
進路、教員らのサポート、指定される教材、その他について詳述したい。 1.進路について 法曹三者のいずれになるにせよ合格しなくては話にならないので、志望校を選択する際に大きな指標の一つになるのは合格率だろう。 同社大学法科大学院の合格率は早稲田、慶応と比べると良いとはいえない。 しかし、同志社大学法科大学院の合格者から、毎年、裁判官が排出されているし、毎年、一桁合格、上位合格を数人排出している。 また、本年度は五大事務所の一つが同社大学法科大学院に直接来校して事務所説明会をしてくださった。 したがって、同志社大学法科大学院に進学したからといって、いわゆる上位難関校で目指せる進路が目指せなくなるといったことは一切ない。 2.教員らのサポートについて 丁寧な論述指導を受けることができる。これは同志社大学法科大学院の最大の強みと言ってよいだろう。講義で得た知識や深まった理解を答案の形でどう表現するか、これは受験生の 多くが頭を悩ませているところである。この点に関しては、教員らに質問や答案にしてみたのを見てもらうことで、知識や理解が正確に表現できているのか、あるいは間違っているのかを細かく指導を受けられる。 また、この手厚い指導は実力を大きく伸ばすツールとなっている。実際に、同志社と京大で合同で行う一斉起案会では、毎回同志社から優秀起案が選ばれており(回によっては同志社の優秀起案数が上回るときもある)、そのほとんどが教員から何度も指導を受けた学生である。 もっとも、このようなサポートが受けられるといっても、教員の多くは多忙であるから、能動的的にアポイントメントを取っていく必要があり、受動的にサポートを施されるのを待っている学生とは大きな差が生まれてしまう環境にある。 この点は学校よりも会社に近い側面があるので、自分からコミュニケーションをとることが苦手な学生にとっては苦労してしまうだろう。 3.法科大学院で指定される教材について 概ね標準的な教材が指定はされている。しかし、その教材を絶対に使わなくてはいけないというわけではなく(実務関連科目は除く)、学生自身の好みにあったものを使いなさいというスタンスがほとんどである。そのため、予備校教材を使っているからといって全否定されることはない。むしろ科目によって、予備校教材が半ば教科書として許容されているものもある(体系書の改訂が追いついていない科目など)。 ただ、予備校教材に従い論述した結果、間違いを指摘されることはあるし、場合によっては教員から、体系書を使って学ぶことを個別に進められれることもある。 総じて、予備校受講生と柔軟に付き合いながら講義が行われているといえる。 4.最後にその他 タイトルに書いたように関東圏の学生にも進学先の候補の一つとして考慮してみることを勧める。関東圏の法科大学院は総じて学生数が多く、おの大人数に埋もれてしまうか不安を感じる受験生もいるだろう。その点に関しては、上述したような一人一人にあった指導を受けられる比較的小規模の同志社大学法科大学院で着実にレベルアップを図るのも良いのではないだろうか。キャレルには監視カメラがありセキュリティも万全である。また、個人的には京都の熱さにはうんざりするが、都会の喧騒はなく徒歩や自転車でのんびり通学できる点は気分転換にもなりかなり気に入っている。勉強以外の要因でストレスを感じることは減ると思われる。ぜい、お勧めしたい。 ただし、周囲に飲食店が少ないのは看過し難いマイナスポイントである。
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同志社大学法科大学院の口コミ・評判
4穴場のロースクール
法科大学院として、司法試験の合格率を上げるために学生のことを色々考えてくれているのがよく伝わってきます。合格率も決して悪くはありません。奨学金も手厚いため学費を抑えつつ司法試験の合格を目指す方にはおすすめのロースクールです。
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京都大学法科大学院の口コミ・評判
6関西なら京大
関西で就職したいならば京大が圧倒的に有利だと思います。東京への就職も強いですが、関西は京大ロー出身者が非常に多く、何かと使えます。少し頑張ってでも入学すべきだと思います。学生数も多いため、自分に合った友人も見つかりやすいと思います。学生同士、自主ゼミも組みやすく、前向きに頑張ろうという雰囲気も魅力ですね。京大ロー対象の説明会も多く、関西の大手事務所に行きたいならば京大ローが良いかと思います。但し、大阪などからのアクセスは良くないので基本的に一人暮らしになるかと思います。
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神戸大学法科大学院の口コミ・評判
6関西に行くならおすすめできるローの1つ
もし、関西への進学を考えているのであれば、おすすめできるロースクールの1つです。 立地が良くないところは、通う上では少し不便ですが、通っているうちに慣れます。 授業は、司法試験を意識したものが多く、期末テスト等も難易度がそこそこあるので、テスト勉強をすることで司法試験の勉強にもなっている気がします。 ロースクールの留年率を気にする方もいらっしゃると思いますが、留年率がそこまで高いとは感じず、比較的進級がしやすいのではないかと思います。
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神戸大学法科大学院の口コミ・評判
6のびのびしてる
カリキュラム改定により2Lの授業は司法試験科目だけになった。在学中合格を目指す人は司法試験と関係ない科目に惑わされることなく勉強に集中できる。 小テスト、期末試験は事例問題の論述式なので一応司法試験を意識した出題ではありそう。癖の強い教授は少ない。商法(会社法)の授業はかなり実力がつく。 自習室は法科大学院生専用の棟がある。24時間使える。ただ空調がボロくて性能が悪い。 立地については駅から登校する人は山を登るため雨の日はしんどい。バスもあるが混む。帰りは歩きもバスも楽。 どの教員も(顔は怖くても)質問したら詳しく答えてくれるので熱心だと思う。OBが答案指導してくれるゼミもある。 ローの雰囲気は、良い。
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大阪大学法科大学院の口コミ・評判
3放任主義がいいなら阪大へ
ロー進学にあたり司法試験を見据えてる人がほとんどだと思います。司法試験に合格するためにはローの勉強のみならず司法試験を解くテクニックなどを習得する必要があると思います。そのため、過去問の検討や自分の苦手分野の克服や論証の暗記などの時間を取る必要があります。ただ、多くのローでは予習や義務課題などに時間が取られて自分の勉強ができないという声を実際他のローの友達から頻繁に聞きます。しかし、阪大ローは他のローと比べて授業の予習や課題が圧倒的に少ないことから司法試験をはじめとする自分のやりたい勉強に時間を充てることができるという特色があります。もちろん、授業を聞くことは重要なことですが自分との関係でうまく使っていく姿勢もときには大事だと思うのでそのような環境が整っています。そのため、自分のペースで勉強したい人や学校の授業よりも自分で勉強する方が得意な方は阪大ローはおすすめです。だからと言って、阪大ローがサポートが薄いというわけではなく質問なども丁寧に回答してもらえ、サポートもきちんとしていただけるので学生がローに使われる関係ではなく学生がローを使うことができるのが阪大ロースクールの特徴です。
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広島大学法科大学院の口コミ・評判
1教授との近さ
広島大学法科大学院はとても魅力的な大学院です。何故ならば、教授との距離が近く、さまざまなことに関して、色々な先生に聞くことができるからです。具体的には以下の通りです。 ①新司法試験に合格なさった先生が複数名おり、勉強方法について聞くことができます。 ②各教授についても、いつでもメール、対面で各実体法について質問をすることができます。 ③少人数授業により、丁寧なソクラテスメソッドが施されます。 デメリットは以下の通りです。 ①他の大学では24時間空いている自習室があるそうですが、広島大学法科大学院では、6〜24時しか自習室が空いていませんでした。 ②お忙しい先生もいるので、メールでの質問の返答に時間がかかる場合があります。直接聞きに行けば、対応してくださいます。 広島大学法科大学院は、自ら研鑽を積むという覚悟があるのであれば、十分に司法試験に合格しうる大学です。頑張ってください。
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早稲田大学法科大学院の口コミ・評判
3勉強場所がたくさんあったのが良かった!
早稲田ローは、ローの自習室だけでなく、学部の読書室、グループ学習室、図書館、院生図書館等いろいろな場所で勉強することができるため、その日の気分に合わせて選べることは魅力的でした。 また、私は未修コースでしたが、未修はAAと呼ばれる若手弁護士と月一で面談し、学習ペースのアドバイスをくれる制度があったのも良かったです。 応用演習と呼ばれる授業は、教授オリジナルの論文問題や司法試験の過去問を使って添削指導をしてくれたのですが、毎週の様に添削していただけたので、答案を書く練習をコンスタントにできたのも良かったです。 ただ、ローの自習室が少し暗めであること、自習室のブースが狭いこと、24時間開いているといいつつ、コロナもあって、私の在学中は殆どの期間8:00〜22:00までだったことは、残念な点でした。
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東京大学法科大学院の口コミ・評判
2司法試験対策は期待せず、自力で。素晴らしいキャンパスにてトップクラスの教授陣と、一生涯の仲間に出会えるロースクール
*コロナ前(2019年入学、2021年卒業)の既修コースについてご説明致します。これをお読みになられた方が本郷キャンパスで勉強できることを切に願っております。 *不正確な点がございましたら、予めお詫び申し上げます。 <クラス編成など基本情報について> ・4クラス、1クラス50人程度です。このクラスで必修科目を受けますので、高校に逆戻りした気分になれます。 ・1クラス105分。先生によっては延長する可能性あり。 ・出席の有無:有。理由なく3回以上欠席してしまうと、期末試験が受けられなくなります。必修が1限の方は、早起きを頑張ってください笑 ・1限(8:30-10:15)・2限(10:25-12:10)・3限(13:00-14:45)・4限(14:55-16:40)・5限(16:50-18:35)・6限(18:45-20:30) ・クラブ活動:あり(活動は不定期、新歓の際に各クラブより案内がございます) ・新歓:あり。上のクラス(2年1組なら3年1組)及び担任との飲み会あり ・クラス内役職:クラス幹事・飲み会係・合宿係・事務所見学係(*)・ロッカー係 (*ここでいう事務所とは、5大法律事務所を指します) ・合宿:あり(夏。旅行して楽しむだけ。勉強はありません【私のクラスでは六法は持込不可でした笑】) ・スポーツ大会:あり(バスケ・バレーボール・野球・サッカー) ・試験評価:相対評価(A+,A,B,C+,C-,F) ・ブロック制度:第1〜第4ブロック(1学年200人だと想定すると各ブロックに50人ほど)。第1ブロックのみ順位が明らかになります。余談ですが、4大にお入りになりたい方は、第2ブロック以上に入ることが望ましいと言われております。 <講義・授業・期末試験> ●必修科目 ○2年前期:憲法、民訴、刑訴(2コマ)、民事判例研究、RWD(Research, Writing & Drafting)、法のパースペクティブ ・憲法:教授にもよりますが、基本的自由権を網羅的に扱う教授もいれば、教授が特に重要とする判例と憲法理論・憲法史だけを重点的に扱うことになります。私は後者でしたので、司法試験対策・憲法に関してはかなり独学で行う必要がありました。 ・民訴:上級民事訴訟法という、東大ロー独自のテキストを使います。このテキストは判例+設問が載っているだけで、教授と生徒の対話(所謂ソクラテスメソッド)によって展開されます。ここでも、答案のテクニックなど純粋な司法試験対策は期待できませんが、民訴の中で皆様が苦戦する複雑訴訟などについて理解を深めることができます。 ・刑訴:ケースブック刑事訴訟法を用いて、ソクラテスメソッドを行います。刑訴の全範囲を扱いますので、より深い理解を得られますし、司法試験対策という観点からも非常に役立ちます。 ・民事判例研究:東大ロー独自のテキストを使い、判決文を1審から最高裁まで読み込んで分析する授業です。これに関して正直に申しますと、先輩や同期から対策のレジュメやPPTを得られますので、これさえゲットできれば特に難しい授業ではありません。 ・RWD:売買契約書、建物・土地賃貸契約書、株式譲渡契約書、合弁契約など様々な契約類型について学ぶ授業です。現役4大パートナー弁護士が教鞭をとりますので、企業法務に関心ある方には必見の授業です。 ・法のパースペクティブ:入学前に、いくつかある授業から選択する授業です。完全英語の授業、諸外国法に関する授業、ローマ法に関する授業など、司法試験とは無縁の必修授業になります。試験、出席の有無など授業ごとに異なりますので、特に予備試験を受けられる方はなるべく易しい授業を選ぶことをお勧めいたします。ただ、その授業の希望理由を付して申請書を出しますので、希望理由があまりにもあっさりしていると希望通りにならない可能性があります。この点はしっかりお書きになることをお勧めいたします。 〜期末試験〜 憲法・民訴・刑訴:事例問題 民事判例研究:判決文(1審〜上告審)を読み解いて設問に回答 RWD:大量の資料(判決文、契約書、参考資料など)を読み解いて設問に回答 ○2年後期:行政法・民法・刑法・民事実務基礎・刑事実務基礎・商法(総合・M&A・閉鎖会社) ・行政法:東大ロー独自のテキストを使い、判決文を読み解きながら行政法総論について学びます。正直なところ、私が受けた先生なのか議論のレベルが遥かに司法試験のレベルを超えていたので、非常に難しい内容でした。基本書・演習書を各自備えることをお勧めいたします。 ・民法(総則・債権各論・家族法):教授作成のオリジナル事例問題を通じてソクラテスメソッドを行います。ここでのお話はある程度は司法試験に役立つと思いますが、あまりにも高度な議論もありますので、予習・復習の段階で司法試験対策の観点から取捨選択が必要になります。 ・刑法:教授作成のオリジナルレジュメを通じて、ここでもソクラテスメソッド。刑事訴訟法と同様に、司法試験対策の観点から非常に有益な授業です。 ・民事実務基礎:要件事実について、現職の裁判官より学ぶことができます。非常に分かり易いレジュメを用いて授業を行いますので、勉強になります。ここで使うテキスト(『新問題研究 要件事実』『民事訴訟第一審手続の解説ー事件記録に基づいて』など)は司法修習でも使えます。 ・刑事実務基礎:刑事弁護・検察・裁判官の3名が交代で授業を行い、刑事裁判全般について講義します。ここで使うテキスト(『プラクティス刑事裁判』『プロシーディングス刑事裁判』)も司法修習でも使えます。 ・商法:総合・M&A・閉鎖会社のうち1つを希望して受講します(多数応募の場合は抽選)。司法試験対策、と思われる方は総合を選択すると良いでしょう。会社の設立から組織再編の手前までの分野を扱うことになります。私は総合を選びましたが、司法試験という観点から非常に有益でした。 〜期末試験〜 行政法・民法・刑法・商法(総合):事例問題 民事実務基礎:事例問題に基づく、要件事実の書き方、抗弁等についての設問 刑事実務基礎:刑事裁判手続に関する複数の短文問題 ○3年前期:公法訴訟システム・民法・商法(総合・商事売買・金融) 公法訴訟システム:前半・後半に分かれ、行政訴訟法と憲法(統治)について学びます。教授作成のオリジナルレジュメを用いてソクラテスメソッドを行います。司法試験対策の観点から言うと、使えるものもあればそうでもなかったものが混在していたので、やはり自分で取捨選択する必要があります。 民法(物権・債権総論・家族法):教授作成のオリジナル事例問題を通じてソクラテスメソッドを行います。ここでのお話はある程度は司法試験に役立つと思いますが、あまりにも高度な議論もありますので、予習・復習の段階で司法試験対策の観点から取捨選択が必要になります。 商法:総合(組織再編から)・商事売買(国際取引・海上取引などを現役の銀行員より学ぶ)・金融から1つを希望して受講します。司法試験対策という観点からは総合が良いと思われますが、折角だから少し違うことを学んでみたい方は他の選択肢も大変面白いです。私は商事売買を選択しましたが、商取引について色々学ぶことができました。 〜期末試験〜 民法・商法(総合)・公法訴訟システム:事例問題 ○3年後期:現代法の基本問題・法曹倫理 現代法の基本問題:名物たるエジプト法、法と化学、集団訴訟など、いくつかの授業から1つを希望して受講します。生徒全員「3年後期に学ぶことか・・・?」と自問自答しながら受講します。内容はそれぞれ面白いですが、司法試験に受かってから是非受けたかった講義ですね。 法曹倫理:弁護士法、弁護士職務基本規程について学びます。内容はそこまで難しくありませんし、グループで『法曹の倫理』の設問やオリジナル問題を解くので、負担は大きくありません。 〜期末試験〜 現代法の基本問題:授業によってはあり。 法曹倫理:複数の短文問題 ●選択必修科目 ○2単位 模擬裁判、民事弁護研究、民事事実認定論、法律相談クリニック、国際契約交渉、法と交渉、倒産処理研究及びリサーチペイパーのうち2単位以上を取らなければなりません。 ○4単位 英米法総論、倒産法、知的財産法、国際私法、労働法、租税法及び経済法のうち4単位以上(このうち英米法総論以外の科目は、後述の展開・先端科目履修要件としてもカウントされる。) この4単位は3年次に取られる方が多いですが、申請すれば2年次に取ることも可能です。また、労働法+知的財産法など、複数受講も可能です。 この選択科目は司法試験の選択科目でも非常に有益になります。私は労働法選択でしたが、大変勉強になりました。他の選択科目も好評です。 ○国際法科目 国際法、国際租税法、国際経済法、国際人権法のうち2単位以上取る必要があります(これらの科目は、後述の展開・先端科目履修要件としてもカウントされる)。 学部で国際法を受講したことがない方は、2年後期次に国際法を受講して早めにこの履修要件をクリアすることがお勧めです。多くの方がこの座学を受講しますので、皆で期末対策できるのもポイントです。 ●選択科目 必修科目及び選択必修科目と合わせて修了要件(93単位以上)を満たす単位数が必要となります。 科目群③として、以下の科目がございます。 現代アメリカ法1 現代アメリカ法2 現代ドイツ法 現代フランス法 ヨーロッパ法 現代中国法 現代韓国法 比較法1 比較法2 現代法過程論 法と経済学 現代法哲学 法社会学 法制史1 法制史2 法医学 これらは、ほぼ全て3年次に受講することができます。 ●展開・先端科目 科目群④(上述の選択必修科目欄に掲げられている④の科目も含む。)のうち12単位以上取る必要があります。英米法総論以外(e.g.労働法)の科目を取ると、ダブルカウントとして上記の4単位のみならず、この展開・先端科目の履修要件にもカウントされます。 科目群④として、以下の科目がございます。 財政法 地方自治法 情報法 立法学 消費者法 環境法 信託法 社会保障法 裁判外紛争処理法 民事執行・保全法 金融商品取引法 会社労使関係法 租税と諸法 ビジネスプランニング 国際取引法 金融取引課税法 コンピュータ法 刑事政策 少年非行と法 経済刑法 国際法判例研究 国際民事訴訟法 上級金融商品取引法 資本市場と公共政策 国際商事仲裁 グローバル・ビジネスロー・サマープログラム 英語で学ぶ法と実務1 英語で学ぶ法と実務2 研究論文 これらの多くは3年次に受講することができます。 期末テストの有無、レポートの有無、成績評価の方法、英語の有無などはそれぞれですので、詳しくは入学前資料として配布されるシラバスを参照ください。 ●演習 半期ごとに演習、つまりゼミに応募して受講することができます。憲法、民法、刑法など司法試験科目のみならず、M&A、アメリカ労働法、法教育など、多様な演習がございますので、興味ある方はぜひ受講してみてください(演習は上記科目群のうちどれにも該当しませんが、最終的に必要な93単位の中にカウントされます)。 <成績評価について> 相対評価のため、A+やAなどを取るのは非常に難しいです。全体的に評価も辛口なので、早めに期末対策(過去問を解く・自主ゼミを組むなど)をお勧めいたします。 <設備・施設> ・教室:主に通称「ガラス棟」にて授業が行われます。大概の教室には各席にコンセントがないのでお気をつけください。 ・自習室:各生徒に自席が割り当てられます。そこに勉強道具を置いてもOK。鍵付きの棚もありますので、貴重品等を置くこともできます。 ・ラウンジ:自習室がある法文3号・4号館の1階にはラウンジがございます(自販機等のアメニティなし)。多くのロー生はここで食事を取ったり、自主ゼミを行ったり、気休めに談笑しています。 ・図書館:法学部専用の図書館が法文3号・4号館内にあります。資料の数は抜群。是非、レポートや日々の学習でお使いください。勉強するための机もかなりございます。勿論、景色を変えて東大生全員が利用できる総合図書館も利用可能です。気品と歴史溢れる、素晴らしい図書館ですので是非一度足をお運びください。 ・体育施設:勉強の息抜きに運動されたい方、是非御殿下記念館にてジム・バスケコート・プールをお使いください。利用登録と年会費の支払いが必要ですが、一般的なジムよりかなり良心的な値段です。 ・キャンパス全般:とにかく自然豊かで、散策や散歩には最適なキャンパスといっていいでしょう。勉強に行き詰まった方は是非三四郎池を一周してみてください。 <立地・アクセス> アクセス:本郷三丁目駅・東大前駅より徒歩数分ですので、アクセスは非常に簡単です。 <学習支援> ・上記でもお分かりの通り、ほとんどの必修科目やカリキュラム全般は司法試験を意識していないといっても過言ではございません。そのため、とにかく司法試験に専念したい方には余計な授業が多いと思われるかもしれません。そういった方は2年次に予備試験を突破することを目標としており、最低限の授業しか取りません。 ・そのため、在学中は自ら仲間を集めて自主ゼミを組み、空いている時間に過去問を検討・分析する方が多いです。 ・慶應のような、修了生に向けた司法試験対策はございませんので、卒業された後の勉強は全て自分で行うか、予備校を利用するしかありません。 ・司法試験後、つまり、弁護士になってから使えるような知識を得たい方にとって、東大ローは最高の授業を備えていると思います。私や多くの同期にとって心残りなのは、もっと色々勉強したいのに成績や司法試験を意識して、面白そうな授業が取れなかったことです。 <就活について> ・2年次には5大法律事務所をクラスで見学することができます。東大ローの特権です。 ・出身大学や大学成績にもよりますが、5大法律事務所でインターンされたい方は、東大ロー出身ですと採用される可能性が高まります(私は5大のうち、4つでインターンできました)。 ・このように、東大ローは5大事務所の先生方を揃えている点や事務所見学がある点で、企業法務を中心とした講義やプログラムが多いです。企業法務に全く興味ない方には不向きかもしれません。 <友人・先輩後輩との交流について> ・当然ながらクラスにもよりますが、日々の授業や合宿を通じて、一生涯付き合える仲間に出会えます。 ・周りの同期はとにかく優秀です。そのため、周りが優秀だと萎縮してしまうタイプですと、かなりのプレッシャーを感じられるかもしれません。一方、周りが優秀だと一層励みになる・バネになる方は非常に良い環境です。 ・競争関係といった、対立関係は特に感じませんでした。先に予備抜けした人は純粋にすごいなとお祝いし、彼らに受験指導してもらったり修習の情報を聞き取ることができました。「みんなどこかのタイミングで司法試験に受かるでしょう!」程度の考えしかありませんので、同期との雰囲気はとても良かったです(*当然ながらあくまで個人の感想です)。 ・一方、先輩や後輩との関わりはそこまでありませんでした。演習で少々交流があった程度です。 <総評> ・これまで予備校なしで勉強してきた私にとって、司法試験対策を自ら行う点ではマッチすると思ったので、東大ローにしました。ただ、いざ入ってみるとやはり頭の片隅には司法試験が常にあり、何らかのサポートが欲しかったなと思いました。ロースクールの人気が益々降下している中、司法試験をほとんど意識していないカリキュラムは問題だと思われます。 ・また、物的資源の乏しさに時に苛立ちを覚えました。すぐ近くに自販機がない、コンセントが足りない、自主室や教室が古いなど、やはり慶應ローなどと比べると大いに改善が必要です。 ・ただ、人的資源はさすが東大です。本当に凄い教授陣に出会えますので(教える力の良し悪しは置いといて。。。)、大変勉強になります。 ・東大ローの多様な授業のおかげで私は中軸にしたい分野を見つけることができました。ここで学ばなかったら一生出会うことがなかったと思うと、東大ローの充実した講義には大変感謝しております。 ・そして、何より一生付き合える仲間に出会えたことに感謝しています。私は1回目が不合格でしたが、同期のほとんどが合格していました。ただ、2年間一緒に頑張ってきた仲間は何度も私を励まし、時には親身に悩みを聞いてくれたり、勉強資料や再現答案を送ってくれました。1年遅くても、彼らのサポートもあって2回目(令和4年)で合格することができました。 == 以上、かなりの長文になりましたが何かの参考になれば幸いです。 ご拝読有難うございました。
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慶應義塾大学法科大学院の口コミ・評判
2純粋未修はかなり勉強が必要
私が合格した年の未修者コースは、本当の意味での未修者はほぼいませんでした。ほとんど隠れて既修と思ってもらっても構いません。その中で試験は相対評価。GPAが低いと留年という状況です。純粋未修者は覚悟を決めて、望む必要があると思います。 もっとも、授業内容は素晴らしいと思います。実務家の先生が教えてくれる科目も多いですし、エクスターンシップ、ワークショッププログラムも充実しています。 また、一緒にゼミを組む仲間を作れば、かなり勉強環境が整います。 慶應ロースクールの環境を十分に活かすことができれば、司法試験はほぼ確実に受かるものと思います。
法科大学院の口コミ・評判一覧