レビュー: 関東圏の学生にもお勧めしたい

4.4
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進路、教員らのサポート、指定される教材、その他について詳述したい。
1.進路について
 法曹三者のいずれになるにせよ合格しなくては話にならないので、志望校を選択する際に大きな指標の一つになるのは合格率だろう。
同社大学法科大学院の合格率は早稲田、慶応と比べると良いとはいえない。
しかし、同志社大学法科大学院の合格者から、毎年、裁判官が排出されているし、毎年、一桁合格、上位合格を数人排出している。
また、本年度は五大事務所の一つが同社大学法科大学院に直接来校して事務所説明会をしてくださった。
したがって、同志社大学法科大学院に進学したからといって、いわゆる上位難関校で目指せる進路が目指せなくなるといったことは一切ない。
2.教員らのサポートについて
 丁寧な論述指導を受けることができる。これは同志社大学法科大学院の最大の強みと言ってよいだろう。講義で得た知識や深まった理解を答案の形でどう表現するか、これは受験生の
多くが頭を悩ませているところである。この点に関しては、教員らに質問や答案にしてみたのを見てもらうことで、知識や理解が正確に表現できているのか、あるいは間違っているのかを細かく指導を受けられる。
 また、この手厚い指導は実力を大きく伸ばすツールとなっている。実際に、同志社と京大で合同で行う一斉起案会では、毎回同志社から優秀起案が選ばれており(回によっては同志社の優秀起案数が上回るときもある)、そのほとんどが教員から何度も指導を受けた学生である。
 もっとも、このようなサポートが受けられるといっても、教員の多くは多忙であるから、能動的的にアポイントメントを取っていく必要があり、受動的にサポートを施されるのを待っている学生とは大きな差が生まれてしまう環境にある。
 この点は学校よりも会社に近い側面があるので、自分からコミュニケーションをとることが苦手な学生にとっては苦労してしまうだろう。
3.法科大学院で指定される教材について
 概ね標準的な教材が指定はされている。しかし、その教材を絶対に使わなくてはいけないというわけではなく(実務関連科目は除く)、学生自身の好みにあったものを使いなさいというスタンスがほとんどである。そのため、予備校教材を使っているからといって全否定されることはない。むしろ科目によって、予備校教材が半ば教科書として許容されているものもある(体系書の改訂が追いついていない科目など)。
 ただ、予備校教材に従い論述した結果、間違いを指摘されることはあるし、場合によっては教員から、体系書を使って学ぶことを個別に進められれることもある。
 総じて、予備校受講生と柔軟に付き合いながら講義が行われているといえる。
4.最後にその他
タイトルに書いたように関東圏の学生にも進学先の候補の一つとして考慮してみることを勧める。関東圏の法科大学院は総じて学生数が多く、おの大人数に埋もれてしまうか不安を感じる受験生もいるだろう。その点に関しては、上述したような一人一人にあった指導を受けられる比較的小規模の同志社大学法科大学院で着実にレベルアップを図るのも良いのではないだろうか。キャレルには監視カメラがありセキュリティも万全である。また、個人的には京都の熱さにはうんざりするが、都会の喧騒はなく徒歩や自転車でのんびり通学できる点は気分転換にもなりかなり気に入っている。勉強以外の要因でストレスを感じることは減ると思われる。ぜい、お勧めしたい。
ただし、周囲に飲食店が少ないのは看過し難いマイナスポイントである。

講義・授業
5.0
設備・施設
4.0
立地・アクセス
3.5
学習支援
5.0
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