立命館大学法科大学院の魅力|西日本私立大学トップクラスの実績

この記事を読めばわかること「立命館ローの特徴は?」
「立命館ローのおすすめポイントは?」
「立命館ローの基本情報が知りたい」

関西にも多くの法科大学(ロースクール)が存在しますが、その中でも私立大学としてトップクラスの実績を誇るのが立命館大学法科大学院です。

この記事では立命館大学法科大学院の基本情報や実績とあわせて、独自の魅力について紹介します。

立命館大学法科大学院の基本情報

立命館大学は「私立京都法政学校」を起源とし、120年にわたって法学教育に取り組んできました。

そんな立命館大学の法科大学院は、1学年につき法学既修者を50名程度を受け入れるとともに、法学未修者も20名程度受け入れています。

入学定員合計70名に対し、専任教員数20名(うち実務家教員6名)で教育していることが特徴です。

正式名称 立命館大学大学院法務研究科法曹養成専攻
立地 京都府京都市中京区西ノ京朱雀町1番地 立命館大学朱雀キャンパス
標準修業年限 3年(法学既修者は2年)

成績優秀者を対象にした給付型の奨学金制度「立命館大学法科大学院奨励奨学金」も設けられています。

初年度は入試成績により、翌年以降は入学後の成績によって給付額が決定されることが特徴です。

なお、立命館大学法科大学院の入試は前期(8月)・中期(9月)・後期(2月)に分けられています。

倍率は入試方式によっても異なりますが、前提として2.5倍程度です。すべての日程を受験することも可能で、上位の奨学金を目指すために合格していても受験するケースもあります。

立命館大学法科大学院の実績

2004年に法科大学院が設置されて以降、司法試験の累積合格者数は589名に及びます。(令和5年司法試験後の結果)

令和5年司法試験においても20名の修了生が合格しており、毎年安定して合格者を輩出しているといえるでしょう。

立命館ローの司法試験結果

立命館大学法科大学院の直近の司法試験の結果は、以下のとおりです。毎年、安定した合格者数を輩出しています。

  受験者数 短答合格者数 最終合格者数
令和5年 110名 66名 20名
令和4年 75名 54名 19名
令和3年 78名 54名 15名
令和2年 75名 46名 8名
令和元年 114名 65名 24名

立命館ローのキャリア支援

立命館ローでは、「立命館キャリアセンター」が「パーソルエクセルHRパートナーズ株式会社」と連携し、立命館ロー生のキャリア支援を行っています。

立命館ローの学生は、①専門のキャリアコンサルタントによるキャリア相談・カウンセリング②キャリアガイダンス③実践型インターンシップを受けることができます。

立命館ローでは、司法試験合格後の法曹としての進路はもちろん、それ以外の進路についても支援をしていることが特徴です。

「立命館大学法科大学院修了生」として、キャリアアップを目指すことができます。

このような民間企業と連携したキャリア支援は、私大ローならではのサポートといえるでしょう。

立命館大学法科大学院の魅力

立命館大学法科大学院の魅力としては、次の4点が挙げられます。

  1. 著名な教授陣
  2. サポート体制
  3. 課外プログラム-大規模ローならではのプログラム
  4. 地域連携-実務を体験
  5. 京都から国際へ
  6. 充実した独自の給付型の奨学金

これらに魅力を感じる方は、ぜひ受験してみてください。それぞれの魅力について詳しく解説します。

著名な教授陣

立命館大学法科大学院の魅力の一つとしてまず、著名な教授陣が挙げられます。

受験生が法科大学院に求める点の一つは高度な授業でしょう。

立命館大学法科大学院では、以下のとおり、著名な教授陣がカリキュラムを展開しています。レベルの高い授業を受けることができます。

法律科目 教授名 主な著書
憲法 市川 正人 基本問題のソリューション
基本講義 憲法
行政法 北村 和生 事例研究行政法
事例から行政法を考える
湊 二郎 行政法判例百選Ⅱ
行政法(有斐閣ストゥディア)
ケースブック行政法
刑法 大下 英希 新・基本法コンメンタール刑法
ハイブリッド刑法総論
判例刑法演習
会社法 島田 志帆 プレステップ会社法
新・判例ハンドブック商法総則・商行為・手形法
民法 松岡 久和 新基本法コンメンタール 物件
物権
デイリー六法
中山 布紗 民法入門ノート
ロードマップ民法1相続
和田 真一 LawPractice民法Ⅱ
民法判例百選Ⅱ
ユーリカ民法2 物権・担保物権
刑事訴訟法 渕野 貴生 判例学習・刑事訴訟法
民事訴訟法 和田 吉弘 基礎から分かる民事訴訟法

(2024年6月時点)

 

サポート体制

立命館大学法科大学院はサポート体制が充実していることが最大の魅力だといえるでしょう。在学中はもちろん、入学前や修了後も手厚いサポートを受けられます。

入学前のサポート

立命館大学法科大学院は入学前からサポート体制が充実しており、たとえば9月の合格者ガイダンスでは先輩院生の模擬授業に、3月の合格者ガイダンスでは実際に使用する教材を用いたスクーリングに参加できます。法科大学院1年次に要求されるレベルを肌で感じ、より効率的に学習できることがポイントです。

 

また、法学未修者コース合格者にはスクーリング授業2回に加え、添削指導も数回にわたって実施されます。

法律テキスト・判例の読み方、六法全書の使い方など法学の基礎を学べるため、法学未修者であってもスムーズに学習できるでしょう。

 

さらに法学既修者コース合格者には、入学前に基礎を固めることを目的に事例演習講座(エクステンション講座)が無料で提供されています。

合格〜入学までの間に実力を付けることで、より司法試験合格に近づけることも立命館大学法科大学院の魅力の一つです。

在学中のサポート

入学後もさまざまなプログラムが用意されており、OBOG弁護士による学習指導(弁護士ゼミ)をはじめ、労働法・知的財産法・租税法・倒産法など司法試験選択科目に特化したゼミの開催や、実際の試験を想定した答案作成練習会が開かれています。

多様な課外プログラム・効果的学習方法習得講座
・特化型ゼミ
・弁護士ゼミ
・答案作成方法習得講座
・答案練習会

「TKC全国統一模試」「辰巳全国公開総合模試」などの模擬試験に対しては受験料補助も出るため、より実践的に学べることも特徴です。

 

また、クラス制が採用されており、生活面でのサポートとして担任・副担任との個人面談も実施されています。学習進度はもちろん進路や日常の悩みも相談できるため、学習に集中しやすいでしょう。

 

法科大学院生専用の印刷室が用意されていたり、定期健康診断・インフルエンザ予防接種(希望者のみ)など実施されていたり、学習を継続しやすい環境が徹底して整えられています。

修了後のサポート

法科大学院修了後も「法務専修生」として在籍し続けることも可能です。年間在籍料は5,000円と安価に抑えられており、図書館やマルチメディアルームはもちろん、学内Wi-Fi・法令・判例検索システムなども継続して使用できます。

 

専修生向けの講座として「論文答練ゼミ」「本試験問題分析講評会」「本試験直前重要判例解説講義」なども用意されており、司法試験合格まで手厚いサポートを受けられることも魅力です。模擬試験の受験料についても、院生と同様に補助してもらえます。

課外プログラム-大規模ローならではのプログラム

司法試験など難関試験合格をサポートする立命館大学の組織「立命館大学エクステンションセンター」が提供する課外プログラムを受講することも可能です。

OBOG弁護士の協力を得られるため、司法試験予備校とダブルスクールする必要もありません。

たとえば司法試験の答案を作成するために必要な「法律文書を作成する技量」を、現役弁護士によるレクチャーで高められます。

法学未修者1年次向けのフォローアップクラスでは、現役弁護士が六法・判例の読み方から丁寧に教えてくれることも特徴です。

地域連携-実務を体験

立命館大学法科大学院は京都府北部の舞鶴市と協定しており、法律相談を実施しています。市民の法律相談に乗ることで、実習科目の機会を充実させられることも魅力といえるでしょう。

弁護士教員の指導の下、立命館ロー生と弁護士教員で、市民からの実際の法律相談に応じることができます(リーガルクリニックⅠ)

さらに滋賀県大津市との協定も結ばれている「女性向けの法律相談」(リーガルクリニックⅡ)や、弁護士事務所・企業法務部・地方公共団体などの法務現場で実働2週間の研修が行われる「エクスターンシップ」など、地域と連携した実務学習の場が地方公共団体豊中市、宇治市と多いことも特徴です。

エクスターンシップ過去の派遣実績

弁護士事務所 弁護士法人大江橋法律事務所
弁護士法人淀屋橋・山上合同
北浜法律事務所・外国法 共同事業
京都総合法律事務所
奈良総合法律事務所
その他多数
企業法務 日本生命保険相互会社、
その他
地方公共団体 豊中市
宇治市

(立命館大学法科大学院「教育の特色/地域連携」)

リーガルクリニック、エクスターンシップ等の実習科目は、終了まで必ず1つは履修する必要があります。法科大学院生のうちに、実際の実務を経験できる非常に貴重な機会となるでしょう。

京都から国際へ

国際性豊かな教育も、立命館大学法科大学院ならではの魅力です。

ワシントン・セミナー

たとえばアメリカン大学ロースクールと提携しており、ワシントン・DCで約2週間の集中授業・実地研修が行われています。

米国の法曹実務を体験できる通称「ワシントン・セミナー」として人気の高い取り組みです。

また、英語による日本法の集中講義「現代法務特殊講義(通称:京都セミナー)」も開催されており、アジア各国やオーストラリアからの国際学生と、立命館大学法科大学院生が一緒に日本法・経済を学ぶ授業として知られています。

国内外より外国人・日本人教員のみならず実務家も講師に迎えられており、国際交流プログラムとして高い評価を得ていることが特徴です。

法科大学院を卒業後、渉外事件に取り組みたい方や海外留学に関心がある方にとって、法科大学院生のうちから米国のロースクールで学べる機会を提供している、立命館ローは魅力的な選択肢と言えるでしょう。

充実した独自の給付型の奨学金

立命館ローでは、成績優秀者を対象とした「立命館大学法科大学院奨励奨学金(給付)」制度が存在します。

立命館大学法科大学院奨励奨学金の概要

種別 概要
S奨学金 年間授業料×2年間連続給付
A奨学金 年間授業料×1年間
B奨学金 60万円×1年間


(立命館大学「クイックガイド」)

私大ローが敬遠される理由の一つとして、高額な授業料があげられることがあります。

しかし、立命館大学の独自の給付型の奨学金を取得できれば、その経済的負担は、国立大学を下回ります。

学費を押さえたい方は、国立よりもむしろ奨学金制度の充実した私大ローを狙うと良いでしょう。

まとめ

立命館大学法科大学院は歴史ある教育機関として、これまで多くの法曹を輩出しています。司法試験合格者数は西日本私立大学トップクラスの実績です。

歴史と実績があるだけではなく、地域連携や国際連携によって現代の法務現場で求められるスキルを得られることも魅力といえるでしょう。

司法試験合格後に活用できるスキルまで身に着けたい方は、ぜひ立命館大学法科大学院で学んでみてください。

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