【2023】ポケット六法vsデイリー六法|特徴を徹底比較

「ポケット六法とデイリー六法って結局どっちがよいの?」

「ポケット六法とデイリー六法の違いを知りたい」

「六法の選び方のポイントが知りたい」

かもっち

みなさん、学習用六法は何を使っていますか?

ポケット六法かデイリー六法のどちらかではないでしょうか。

あひるっぺ

あんまりこだわりはなく使っているな!

かもっち

ポケット六法とデイリー六法はそれぞれ微妙に特徴が違うから、六法を購入する際はその違いを意識して選んでみるといいよ!

さぁ、ポケット六法とデイリー六法の違いを見ていこう!

有斐閣のポケット六法と三省堂のデイリー六法は持ち歩くことができるコンパクトな六法の代表例です。

法学部の学生さんはもちろん、司法試験受験生にとっても必須の六法と言えるでしょう。

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司法試験の勉強では、紙の六法が必須

今は、インターネットでも条文を検索できますから、六法なんて買わなくていいと考える方もいるかもしれません。

しかし、論文式試験では、紙の司法試験用六法が貸し出されて、これを基に論文を書くことになるため、紙の六法での条文の引き方に慣れておかないと本試験を乗り切ることはできません。

普段の勉強は紙の六法を使用しましょう!

司法試験用六法ではダメなの?

あひるっぺ

司法試験本番で使う『司法試験用六法』ではだめなのかな?

本試験直前や論文式試験の模擬試験を受ける際は、本試験で貸し出される「司法試験用六法」を使った方がよいでしょう。

しかし、普段の勉強では、次の点から、司法試験用六法はおすすめできません。

1、コストパフォーマンスが悪すぎる

司法試験用六法の価格は高すぎます。第一法規と言う出版社から出版されていますが、例えば、令和5年版ですと、定価で7,150円です。しかも、収録法令集は、わずか、128法令しかありません。おまけに註釈もありません。

2、最新版の発売日が遅

例えば、令和5年版の司法試験用六法は、令和5年4月1日に発売されています。令和5年度の司法試験までに間に合うように出版されているわけです。

令和5年度の本試験は、7月に行われるわけですから、最新版の司法試験用六法で勉強できる期間はわずか2カ月から3カ月ほどしかないということになります。

そのため、直前期に、使い慣れておくために購入するのは良いと思いますが、普段の勉強では使えません。

結局、司法試験勉強用の六法はポケット六法とデイリー六法に絞られる

判例の載っていない普通の六法となると、有斐閣の「ポケット六法」と三省堂の「デイリー六法」のいずれかに絞られることになるでしょう。

最近の法学部出身の方であれば、学部生時代にどちらかを利用していると思いますので、使い慣れている方を選んでよいでしょう。

ここでは、初めて法律の勉強をするために六法選びに悩んでいる方や、心機一転して司法試験のために六法を選びたい方のために、参考になる情報を提供します。

法書ログ読者アンケート ポケット六法か?デイリー六法?

法書ログの読者アンケートを実施しています。もし、よろしければアンケートにご協力ください。

【六法調査】ポケット六法?デイリー六法?

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有斐閣の「ポケット六法」の特徴

有斐閣の「ポケット六法」は、最近の法学部生であれば、6割から7割以上の方が利用したことがあるのではないでしょうか。

とりあえず、どれを選んでよいのか迷っていて、特にこだわりがないのであれば、ポケット六法を選んだおいた方がよいでしょう。

アマゾンや楽天ブックスなどでも、令和5年版の売り上げやレビュー数などを比較すると、ポケット六法の方が優勢のようです。

なお、ポケットとあるので、ポケットに入れられる文庫本くらいの大きさをイメージする方もいるかもしれませんが、実際のサイズは「B6判」で一般的な辞書と同じ大きさです。ポケットに入れて携帯できるようなサイズではないのでその点は勘違いしないでください。

以下、ポケット六法の特徴について簡単に紹介します。

1 改正された条文が分かりやすい

ポケット六法では改正された条文に数字に傍線が引かれています。そのため、どの部分が新たに改正されたのかがわかりやすいです。

改正法の部分は短答式試験では細かく問われる可能性もあるので必ず確認しましょう。

2 変更された法令名が分かる

法令の全面的な改正の際は、法令名自体が変わることがあります。

最近の例としては、「雇用対策法」が平成30年の改正法により、「労働施策推進法」に変わりました。

ポケット六法では、旧法名が「雇用対策法」だったことが明記されているため、旧法の時に勉強した方も条文を探しやすいと言えます。

ポケット六法の大きな特徴としては、改正箇所が分かりやすいことが挙げられます。

改正箇所が特に気になる方は、法律の勉強を長く続けている方ではないでしょうか。

例えば、法学部出身であれば、法学部時代から法科大学院まで6年近く法律の勉強を続けている方が多いと思いますが、6年も経てば、かなりの条文が改正されているので、何が変わったのか把握しなければなりません。

とりわけ、民法はここ数年で大きく変わったので、念入りに条文を確認する必要があります。

三省堂の「デイリー六法」の特徴

三省堂の「デイリー六法」は、初心者に優しく、読みやすい六法と言えます。ただ、ポケット六法に比べるとシェアはやや劣っているようです。

有斐閣が法律系専門の出版社であるのに対して、三省堂は法律専門というわけではないことから、有斐閣のポケット六法よりやや劣るイメージがあるのかもしれません。

しかし、実際に手に取ってみると、デイリー六法がポケット六法より劣っているという感じは全くありません。

以下、デイリー六法の特徴について簡単に紹介します。

1 カッコ書き部分にアミがかかっている

法律の条文は長文で読みにくいものです。例えば、行政手続法に次の条文があります。

行政手続法

(国の機関等に対する処分等の適用除外)

第四条 国の機関又は地方公共団体若しくはその機関に対する処分(これらの機関又は団体がその固有の資格において当該処分の名あて人となるものに限る。)及び行政指導並びにこれらの機関又は団体がする届出(これらの機関又は団体がその固有の資格においてすべきこととされているものに限る。)については、この法律の規定は、適用しない。

この条文が読みにくい理由としては、カッコ書きが二つもはさまれていることがあげられます。

勉強を始めたばかりの方は、この条文をそのまま読むのではなく、カッコ書きを飛ばして読むべきです。

すると、

国の機関又は地方公共団体若しくはその機関に対する処分及び行政指導並びにこれらの機関又は団体がする届出については、この法律の規定は、適用しない。

このように読めばよいわけで、「行政手続法は、国の機関等に対する処分や行政指導、国の機関等がする届出には適用されないのだな。」と理解できると思います。

デイリー六法の場合、このように読みやすいように、カッコ書きの部分にアミをかけて表示しています。

初心者の方は、アミがかかった部分を飛ばして読むことで、条文の骨格を理解すればよいわけです。その意味で初心者にとって使いやすい六法と言えます。

2 会社法の定義の所在が分かりやすい

会社法は、条文を素直に読めばよい科目ですが、用語の定義は正確に理解する必要があります。

例えば、次の一文があります。

(定義)

第二条

二十九 吸収分割 株式会社又は合同会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を分割後他の会社に承継させることをいう。

では、「分割後他の会社」の会社とはどのような組織の会社を意味するのか。ということが問題になるわけですが、デイリー六法の場合、「会社」を囲ったうえで、会社とは次の規定に言う会社のことですよ。と分かるように記載されています。

(定義)

第二条 

一 会社 株式会社、合名会社、合資会社又は合同会社をいう。

つまり、吸収分割後の承継会社は、株式会社、合名会社、合資会社又は合同会社のいずれでもよいという意味だと分かるわけですね。

初心者にとっては、用語の定義を意識しながら条文を読むことができるので勉強しやすいと言えるでしょう。

現在のデイリー六法の特徴は以上の2点です。

かつては、デイリー六法にはもう一つ、「準用条文の内容が分かる」という大きな特徴がありました。

例えば、次の条文をご覧ください。

行政不服審査法

(審査請求に関する規定の準用)

第六十六条 第二章(第九条第三項、第十八条(第三項を除く。)、第十九条第三項並びに第五項第一号及び第二号、第二十二条、第二十五条第二項、第二十九条(第一項を除く。)、第三十条第一項、第四十一条第二項第一号イ及びロ、第四節、第四十五条から第四十九条まで並びに第五十条第三項を除く。)の規定は、再審査請求について準用する。この場合において、別表第三の上欄に掲げる規定中同表の中欄に掲げる字句は、それぞれ同表の下欄に掲げる字句に読み替えるものとする。

この規定は、再審査請求には、審査請求の規定が準用されるという意味の条文ですが、では、どの条文が準用されるのかを示しているわけです。

具体的にどの条文が準用されているかは、条文を一つ一つ見ていかなければならないわけですが、デイリー六法だと、およそどういう規定だったかがカッコ書きで補足されています。

例えば、「第二章(第九条第三項、第十八条(第三項を除く。)」の部分は次のように記されています。

「第二章(審査請求)(第九条第三項(審査庁が委員会等である場合の読替規定)、第十八条(審査請求期間)(第三項(審査請求期間からの郵送期間の除外)を除く。)」

もちろん、初心者の方ですと、これでも意味不明となるかもしれませんが、ある程度勉強した方であれば、この見出しだけで、内容を思い出せるので準用されている規定が何なのかつかみやすいという特徴があります。

この特徴は、デイリー六法だけにあったのですが、最近では、有斐閣のポケット六法でも準用条文の内容が分かる記述を取り入れるようになっているので、大きな差はなくなりました。

とはいえ、初心者の方にとっては、デイリー六法の方が読みやすいという点は変わっていません。

特徴比較のまとめ

有斐閣の「ポケット六法」は、改正箇所をチェックしたい方。法律の勉強を長く続けている方におススメ。

三省堂の「デイリー六法」は、読みやすさ重視の方。どちらかというと初心者の方におススメ

ということになります。

令和6年度版(2024年度版)のポケット六法とデイリー六法を比較してみよう

●有斐閣の「ポケット六法 令和6年度版」

発売日2023年09月22日発売
収録法令数199件 
ページ数2128ページ
定価 2,420円(税抜き 2,200円)

●三省堂の「デイリー六法2024 令和6年版」

発売日2023年09月20日頃発売
収録法令数249件
ページ数2176ページ
定価 2,420円(税抜き 2,200円)

価格はどちらも全く同じです。ただ、収録法令数とページ数では、デイリー六法に軍配が上がっています。

それなら、デイリー六法を選ぶべきと考える方もいるかもしれません。

でも、デイリー六法に収録されている50件の法令を知らないために、司法試験で点が取れないということはありません。

逆に、ポケット六法には収録されているのにデイリー六法には収録されていない法令もあります。

例えば、ポケット六法では、「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律(LGBT法)」が新たに収録されていますが、デイリー六法には収録されていません。

しかし、LGBT法の条文に目を通したかどうかによって、司法試験で差が付く可能性は極めて低いでしょう。

また、ポケット六法とデイリー六法は、司法試験受験生だけが利用することを念頭において編修されているわけではありません。法学部の学生やその他法律に関わる多くの方が利用することを想定しているわけです。

司法試験で本当に必要な法令数は、司法試験用六法に掲載されている約130件ほどに過ぎません。それらの法令はどちらにもおおむね収録されています。

結局、メインで勉強する法令さえしっかり収録されていれば良いわけで、その他の収録法令は、編修に当たった大学教授の専門分野や好みなどによる違いに過ぎないので、気にする必要はありません。

収録法令数の差で迷うのは、重箱の隅をつつくようなものです。

結局、ポケット六法とデイリー六法のどちらを選べばいいのか

どちらを選んでも大差はないので、実際に書店に足を運んで現物を手に取って比較してみてください。

直感で気に入った方を選べばよいでしょう

基本書よりも頻繁に手に取る機会が多いので、気に入らないものだと、条文を引くのも苦痛になります。

(資格予備校や法科大学院の講義で、講師や教授がどちらの六法を基に講義しているかも、確認した方がよいでしょう。)

例えば、講師が「ポケット六法の何ページ」みたいな言い方で話している場合は、ポケット六法を選んでおかないと戸惑ってしまうこともあるかもしれません(極まれだとは思いますが)。

いずれにしても、六法を使うのはあなた自身ですから、あなたが気に入った方を選んでいただければ問題ないと思います。

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