「成功できるかできないか」ではなく「挑戦するかしないか」

一般的な自己啓発本は、成功した人が成功したことに対して何をしたか、という点にフォーカスされた結果、結局は「自分にはできないな」というようなことばかり書かれていることが多い。
しかし、本書は「誰にでもできる」ことについて、「意識を変える」という観点から書かれているように思う。
実際、著者の方も成功体験だけでなく失敗体験もしているということだが、一貫しているのは「成功できるかどうか」ではなく「挑戦するかどうか」という観点で選択・行動しているということだ。
成功できるかどうかは結果論であり、運にも左右されることである以上、自分の力だけではどうにもならない。
にもかかわらず、成功できるかどうかを恐れて行動しなければ、そもそも成功すらできない。
他方、挑戦するかどうかについては自分の意思だけで決められる。
このような意識の改革が成功を呼ぶのだろう。

無論、本書も他の自己啓発本と同じように、著者の自己顕示欲が出ているところも諸所に見られる。
だが、それを差し引いてもなお、読む価値があると個人的には考える。

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あひるっぺ

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